2014年春、「本気」な新潟の鉄道がアツい!

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この記事のライター 村越友樹(ITコンサルタント)

ことし3月22日、新潟駅から臨時列車の『SL村上ひな街道号』に乗って、村上の町屋を訪れてきました。

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『SL村上ひな街道号』は、毎年3月に村上市で開催される「町屋の人形さま巡り」を訪れる方向けの列車で、磐越西線を走る『SLばんえつ物語』でも使用されている蒸気機関車「C57 180」に昔懐かしい旧型客車が連結されています。

村上駅では、この4月1日から始まる、「新潟デスティネーションキャンペーン」開催の告知を兼ねて、観光協会や地元の方々など大勢の人に出迎えられて到着しました。

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ところで「デスティネーションキャンペーン」って何なの⁉︎ という方の為に、簡単にご説明しますね。

「デスティネーションキャンペーン」とは、毎回取り上げられる1つの都道府県(回によっては複数の都道府県に跨がる事も)を旅の「目的地 = destination」と定義し、JRグループと地元自治体や地元観光業者などがタッグを組んで大々的に展開する、大型観光キャンペーンです。

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新潟県でデスティネーションキャンペーンが開催されるのは、前回の2009年に続いて5年ぶり・8回目となります。

テレビや新聞、ネットなどの各種媒体を使った広告展開はもちろん、全国に広がるJRの鉄道ネットワークを活用してもらう大きなチャンスでもある事から、開催地となる都道府県の鼻息は俄然強まります。

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実際、地域への経済効果も相当なものです。

例えば、昨年4月〜6月に開催した「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」では、地元の七十七銀行のまとめ(※1)によれば、期間中の観光客数は1, 380万7千人、また期間中の観光消費による経済波及効果は推計で1, 709億円と、沿岸部を中心に東日本大震災からの復旧・復興の途上にある宮城県の観光の再生や経済の底上げに大きな役割を果たしました。

そして今回の新潟デスティネーションキャンペーンでは、2015年3月の北陸新幹線・長野〜金沢駅間開業を契機に、広大で魅力が満載の新潟県内を周遊してもらおうという狙いがあります。

「当事者」の一員でもあるJR東日本新潟支社も、今シーズンは例年にない力の入れようで、様々なタイプの観光列車が新潟県内を駆け抜けます。

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白新線〜羽越線を走る『きらきらうえつ』には、今年から車内で沿線の観光情報を発信するコーナーが新設。

先述した『SLばんえつ物語』は、今年から客車のカラーリングが一新され、また新たに「オゴジョ展望室」が設けられるなどのリニューアルが図られます。

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画像引用:JR東日本ホームページ

そして5月2日からは、新しい観光列車である『越乃Shu*Kura』が、高田〜十日町駅(日によっては越後湯沢駅)間にて運転を開始します。

車内では、上越や中越の蔵元さんが乗車しての試飲ができるイベントや、新潟清酒を使用したオリジナルの美容液を体験できるイベント、そして車内でのジャズ生演奏も行なわれるなど、内面からも外面からも、新潟県の魅力を体感できる列車となります。

この他、これから迎えるお花見シーズンには、新潟駅から高田や弥彦、分水方面などに「お花見列車」が運転されたり、5月以降は妙高高原や越後湯沢方面などにトレッキングに訪れる方向けの臨時列車も運転されます。

「新潟デスティネーションキャンペーン」は、県内外から訪れる方に、新潟県の魅力を肌で感じてもらい、何度も足を運んでもらえるような魅力を発信する意味合いがあるイベントですが、我々新潟県内に住む人間にとっても、地元の魅力を再認識し、そして時には列車でのんびり出かけるなんていうのもいいかもしれませんね!

※1:「仙台・宮城デスティネーション・キャンペーン」に伴う経済波及効果推計調査の結果について:http://www.77bank.co.jp/pdf/newsrelease/13071203_wej.pdf

イベント情報

新潟デスティネーションキャンペーン


村越友樹ライター 村越友樹(ITコンサルタント)

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※本記事の内容は取材・投稿時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報につきましては直接取材先へご確認ください。