憧れは、もっと自由で身近!上古町にある「きもの処 姫胡桃」で着物沼にハマろう!

スポンサーリンク

こんにちは。はじめまして。
今回からにいがたレポに参加させていただく、れいなです。

「これスキ!」

成人式が近いある日、カミフルを歩いているとき、マネキンが着るデニム着物にハッとしたんです。その日はこの子を見つけたという満足感で胸がいっぱいでした。しかし、家に帰ると現実に引き戻されます。

「え、着物って高いんじゃないのかな……」

と手の届かないイメージから、お店に行く勇気が出ませんでした。そこで、取材ということなら、普段古着好きの単なる20歳でもお話が聞けるのでは?と緊張しつつ、上古町の「きもの処 姫胡桃」さんへおじゃましてきました!

着物という選択肢を「日常」に

白山神社から歩いて3分ほど。キリンの像が印象的な洋食屋さんと占い屋さんの間にある通りを古町方面に向かって進むと、私が気になったデニム着物のマネキンが立っていました。

白いレンガ調や青い窓が目を引くお店。こちらが、「きもの処 姫胡桃」さんです。

中へ入ると、クリスタルのシャンデリアと共に、店主の阿部多佳子さんが笑顔を見せてくれました。店内は思ったより洋風の雰囲気。着物のお店だからと気負っていた私の心がほぐされていきました。

安堵の気持ちを感じながら店内の商品に目をやると、「1着6000円、2着同時で1万円」との文字が……!

考えていたよりも手の届きそうな値段で、これまた驚きです。

これだけの金額に抑えられている理由は、リサイクル着物を販売しているから。見せていただいた現代的な帯は、多佳子さんの制作したリメイク品でした!

普段着に使える紬(つむぎ)と呼ばれる着物は、紺など落ち着いた色合いのものから、華やかな色物まで、状態もよく買ってすぐ着られるものがほとんどです。

初心者の私は知りませんでしたが、本来、着物は、反物という布一枚を買い、仕立てをしてもらうのが通例なのだとか。仕立てには1ヶ月、長いと次のシーズンまでお預け!なんてこともあるそうです。

ですが、主にリサイクル品を扱う姫胡桃さんでは、買ってすぐや翌日から着ることが可能。買った着物を着て翌日から家の中や近所の買い物にも行けちゃうんですよ。

しかも、店主の阿部さんは、洋服感覚で来てほしいとお客さんに普段使いの提案をしているそう。

着物の下にタートルネックを着たり、古着のサテンとチュール生地のランジェリーワンピースを覗かせたりと、洋服とのミックスから始めると着やすいそうです!足元も、スニーカーやヒールでも。洋服のアウターに着物、なんていうのもありだそう。

デニムやウールの着物は、自宅洗いができるのも魅力のひとつ。デニムは紺と黒があり、それぞれで雰囲気が変わるのもおもしろいですよね。

どんどんと、高かったハードルをくぐれそうな予感が。着物=高級、ちゃんと着なきゃいけない、着て行く場所がいないといった固定概念が覆された時間でした!

初めの一歩も、いつもと違う着物を選びたいときも。
着物への興味を共に育てていく店主の想い

お店を始めるまでは、25年以上ひとつの会社に勤め、アパレル経験はなかったと話す多佳子さん。

「知り合いに誘われて行った展示会で、着物が似合っちゃったんです(笑)。着物ってなで肩だと似合いやすいのですが、私もなで肩なので合わせてみたら違和感がなくて。それ以降、どんどん着物にのめり込んでいきました」

その後、転勤転職をきっかけに「せっかくなら好きなことを」と、着物のお店を始めようかなと考え始めます。「といっても、どんなお店にしよう」。そんなときに浮かんだのは多佳子さんのご友人たちでした。

「着物好きな人たちは、何着も着物を買うんです。洋服と一緒ですよね。そんな人たち箪笥の中にはもう着なくなった着物が眠っている。そうした着物を活用できないかと考えたんです。逆に着物に興味はあるけど、敷居が高くて挑戦しにくいと感じている人もいる。着物は着ているけど、今までと違う着方に挑戦してみたいと感じている人もいる。みんなが嬉しい場所になるのではないかとお店をオープンしました。他に、古い印象を持たれやすい呉服屋さんのイメージをもっと変えたい!という思いもありましたね」

そうして出来たのが、「きもの処 姫胡桃」さん。阿部さんの話を聞く中で、私自身、着物に対して、自分で敷居を高くしすぎていることに気づかされました。阿部さんのおっしゃるように、店内のものは手に取りやすく、明るくレトロモダンで、胸キュンしっぱなしです!

「着物をもっとワンピースと同じくらいに気軽に、日常的に着られる新潟、世の中になってほしいですね。今日は何人も着物を見たなって感じられるくらい。きっと着物への憧れが眠っている人はまだまだたくさんいると思うんです。そんな日が増えたり、周りの人が着てたりしたら、あ、私も着たいって感じる人も多いんじゃないかなって。だからそんな人のために、このお店を続けていけたら嬉しいですね」

多佳子さんの語ってくれたにいがた、とてもステキです!! そんな風に日常的に着物を着た人が溢れるようになったらいいなと思いました。

どんな人にも開かれた着物

個人的な感想になりますが、私は身長がもともと低いことや、摂食障害という病気で体重の変動が激しいことから、量売店の洋服を諦める、服のサイズがコロコロ変わって着ていたものが合わなくなる、ということがよくあります。しかし、着物なら、身長が低い人は昔の反物も安く手に入り有利、横幅は柔軟な対応ができるので、サイズの変動も怖くないそうです。体型の変化があっても捨てずに着られるのが嬉しいですね。

しかも、人と被りにくい! 着物を普段使いで着ている若者はまだ多くないですし、色や柄の種類もたくさんあります。この話を聞いて、古着と似ているなぁと思いました。古着やロリータ、コスプレなど、新潟に実店舗があまりない服が好きな人は特にハマるはずです!

たとえば、推しのコンサートにメンバーカラーの着物で着ていったりするのも良さそうですね!

とはいえ、自分で着れないよ!という方もご安心ください! 着付け教室もみっちりしてくださるので、1ヶ月〜3ヶ月ほど通えば自分で着られるようになります。自分で着付けると、ギュッとした苦しさはないそうですよ。

取材していて、私も着たくてウズウズしてきました。着物を着たまま、上古町や白山神社を散策するのも楽しそうですね!

みなさんも、上古町「きもの処 姫胡桃」で新たな着物の世界を体感してみませんか??

■ information
きもの処 姫胡桃
住所:新潟県新潟市中央区一番堀通町685−7
TEL:050-5274-9534
営業時間:11時~18時
定休日:月曜日

※一部の写真をきもの処 姫胡桃よりご提供いただきました。

■この記事のライター
れいな
古着好きの20歳。正直、新潟の魅力がパッと語れません。ならば自分の目で見て、肌で感じて、大切な人と共有したい。そんな想いでにいがたレポに参加しました。

スポンサーリンク

※本記事の内容は取材・投稿時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報につきましては直接取材先へご確認ください。