“超”高級しゃもじ「宴」で、新しい需要を生み出す!/プリンス工業株式会社【Change Leader vol.7】

スポンサーリンク

※この記事は新潟県中小企業団体中央会・ものづくり支援センターさまとのタイアップ記事です。
新潟県では数多くの魅力的な企業が活躍しています。このコーナーでは「前向きに自らを変化」させることで、新たな価値を生み出す「ChangeLeader(チェンジ・リーダー)」をピックアップ。
第7回は既存のしゃもじから「お値段10倍以上!?」の高級しゃもじ『宴』を開発したプリンス工業。数々とアイデアオリジナル商品を生み出すものづくり企業の商品開発についてご紹介します。

ブランドづくりは、時代や生活、空間に合わせた新たな市場づくり

機能性から品質重視へ。時代と共 に企業や消費者が求める内容は 変わってきています。缶切りメーカーとして創業したプリンス工業は、ユーザーの価値観の変化に合わせたオリジナル商品を開発。おろし面がV字となった『おろしま専科/ステンレスおろし器』や、黒で統一したスタイリッシュなキッチンツール『ブラックシリーズ』などヒット商品を生み出してきました。
『美しいしゃもじ 宴』は、同社が新たに開発したお値段なんと12,000円(税別)の超高級しゃもじ。最大の特徴は、「決して」ごはんがくっつかないこと。 ものづくり補助金(※)を活用して、主に 医療の現場で使われる、耐熱性や耐摩擦性に優れた『フッ素樹脂』を形成する技術を開発。これにより、ごはんがつかず、炒めものにも使え、カレーの中に入れても色や匂いもつかないしゃもじとなりました。また、柄は強化木をステンレ スの鋲で固定した和包丁のようなビジュアル。高級感ある佇まいは、「服を装うと同じようにご飯をよそう、丁寧な食卓を」と考えてデザインしました。
※ものづくり補助金… 経済産業省・中小企業庁が、生産力向上に資する設備投資等を支援する事業の通称
この高級しゃもじは「自分では買わないけれど、もらうとうれしい」というギ フトシーンを想定したもの。日常で使用頻度が高いけれど、永く使える良いものは、贈り物にはピッタリ。さらに、和食文化・米食文化が見直される海外への販路開拓にも取り組んでいきます。

Change1:有用性が高いフッ素樹脂を活用し、ご飯がくっつかないしゃもじを開発

耐熱性や非粘着性にも強いフッ素樹脂は調理器具と相性がよく、フライパンなどのコーティングとして使用されてきました。この有用性からしゃもじにも転用できないかと考案。フッ素樹脂を金型に流 し込む射出成形機を導入し、試作品開発に成功しました。その後、複数のモニターに協力してもらうとデザイン・機能性で好評をいただきました。

Change2:手に取ってほしい層へ届けるために商談相手を見極める

新潟県内や東京など数々の展示会に出展。高級しゃもじというイメージを持ってもらうために「どこに取り扱ってもらうか」を重視して販売しています。2017年12月には全国中小企業団体中央会が主催する東京での展示会にも参加。商談に繋がる出会いにも恵まれました。また幅広い業種が参加していたことから他業種との交流の機会にもなりました。

Change3:商品の理解度をあげるため、動画を用いて情報発信

2014年にプリンス工業の頭文字から一文字とった「P-tube」と題し、自社製品の使い方や製品を用いた料理動画などを配信しています。製品の良さを理解してもらうためには実際に使っている場面を見てもらうことが一番。説明書や口答の説明だけでは補いえない部分を動画を見てもらうことで理解してもらっています。

「不況に強い会社づくり」が たくさんの挑戦を可能にする

新商品の開発が注目されがちですが、挑戦を支えるのは会社の基礎体力。定番商品や自動車部品など、安定的な事業を複数展開し、景気に左右されにくい企業体質が当社の特徴です。良い商品開発は 焦らず、丁寧に、何回も繰り返しながら、腰を据えて取り組むことが大切。実は「くっつかないしゃもじ」は20年以上前から構想があったもの。技術面の問題や、他社製品の大ヒットなどを乗り越え 『宴』は生まれました。結果を急がず、粘り強く開発に取り組むという当社の姿勢や、組織の強みを体現した商品とも言えます。

専務取締役 高野富雄さん

商品ピックアップ 美しいしゃもじ『宴』

フッ素樹脂100%の「ごはんがくっつかないしゃもじ」。パッと置いてもしゃもじ部分がテーブルに触れることはありません。日頃の感謝を伝えるための贈り物にぜひ。※税別12,000円

会社概要

プリンス工業株式会社
1964(昭和39)年、高誠製作所として 家庭金物の製造販売を開始。創業以 来の『缶切り』生産に加え、『自動車部品』、『OEM製品』、『家庭用調理器具』の生産が事業の4本柱。 「人智無限」=「人の知識は無限。 常にその先を探し続けること」を標語に、創意工夫を重ねたアイデア商 品を次々と開発。デザインと機能を 両立した商品で人気を集めている。

住所:新潟県三条市金子新田313-1
TEL:0256-33-0384
HP:http://prince-kk.jp/


※この記事は新潟県中小企業団体中央会・ものづくり支援センターさまとのタイアップ記事です。


スポンサーリンク

※本記事の内容は取材・投稿時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報につきましては直接取材先へご確認ください。