来場者は5万人以上! 「がたふぇすVol.5」の見どころに迫る!

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takeyaprof_bustupインタビュー・構成・編集 竹谷純平

 

新潟の中心部である古町・万代エリア。若者の文化の発信地でもあるこの地域をアニメ・マンガ一色に染めるイベント「がたふぇす」。アニメ・マンガファンにはすっかりおなじみとなったこのイベント。今年は10月18日、19日の開催となります。

「がたふぇす」となってから5回目の開催となる今回は、前回までと比べて格段にパワーアップしたイベントとなっているようです。気になるその内容を、当日の開催会場のひとつでもある「新潟市マンガの家」にて、実行委員の伊丸岡さん(新潟市文化政策課)に伺ってきました。

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今回のインタビューが行われた「新潟市マンガの家」(新潟市中央区)

これまで分散していたアニメ・マンガ関連のイベントをひとつに

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実行委員:新潟市文化政策課の伊丸岡さん

ーー「がたふぇす」とは、どんなイベントなのでしょうか。

伊丸岡さん:これまで別々に開催されていた「にいがたマンガ大賞フェスティバル」「新潟国際アニメ・マンガフェスティバル」「コスプレガタケット」という3つのアニメ・マンガに関するイベントがあります。分散して開催するよりも、ひとつにまとめることで、より多くの方にご来場頂きたいということで、2010年から「がたふぇす」という形でひとつのイベントに統合し、開催することになりました。

今回は大きく分けて「万代エリア」「古町エリア」のふたつのエリアで開催されます。「万代エリア」では「攻殻機動隊 大原画展」&神山健治監督トークライブ&サイン会、コスプレ体験コーナーなど。「古町エリア」ではプラモデル界で「神」と呼ばれる野本憲一さんによる「親子プラモデル講座」、コスプレパレードや高木友梨香さんのニコニコ動画生放送、痛車フェスなどが開催されます。2010年、2011年と2月に開催したのですが、「ちょっと寒い…」ということで(笑)、今回は10月の開催になりました。

ーーたしかに、新潟の2月というのは、なかなか過酷な時期ですね…(笑)今回は10月中旬の開催ということで、時期的にも参加しやすそうですね。

伊丸岡さん:回を重ねるごとに認知度が上がっていき、多くの方にご来場頂けるようになってきたので、より良い時期に開催させて頂くことができるようになってきたのではないかと思っています。

ーー新潟市は、非常にアニメ・マンガが盛んな土地として全国的にも有名です。そのあたりとは、どのような関連性があるのでしょうか。

伊丸岡さん:新潟は大変多くの漫画家さん、アニメクリエイターさんを輩出している土地として有名です。たとえば新潟市マンガの家では、赤塚不二夫先生、新沢基栄先生、えんどコイチ先生、魔夜峰央先生の展示を「ギャグマンガ家さん特集」として一ヶ所で開催しています。「ギャグマンガ」というジャンルだけでひとつの施設ができるのは非常にすごい!という声を頂いています。ほかにも、水島新司先生、高橋留美子先生、「るろうに剣心」の和月伸宏先生など、多くの漫画家さんがいらっしゃいます。さらに、「GAINAX」社長の山賀博之さん、「エヴァンゲリオン」監督の鶴巻和哉さんなど、アニメクリエイター関係でも出身者がとても多いんです。

ーーそれはすごい!

伊丸岡さん:新潟はそういった「創作者」を生んでいる土地であり、私たち市民ににとってかけがえの無い財産とも言えます。それをもっともっと多くの方々に広めて行きたい!という想いがあります。新潟市としても後押ししていきたい、という方針です。

産業としても活性化を

ーー「新潟市も後押ししていきたい」とのお話がありました。行政としては具体的に、どのように「がたふぇす」に関わっていらっしゃるのか、その辺について詳しくお聞かせ下さい。

伊丸岡さん:新潟市は、実行委員会の一角(事務局)として参加させて頂いています。JAMさん、ガタケットさんといった、民間の方々と官・民共同でアニメ・マンガを発信していこうというスタンスです。新潟市は1988年から「マンガ大賞」というコンテストを運営してきた長い歴史とノウハウがあります。また、2011年からは「マンガ・アニメを活用したまちづくり構想」を策定しています。マンガ・アニメを産業面でも活性化しようという試みで、「産・学・官・民」共同で盛り上げていこうという動きになっています。

いま新潟には、「Production I.G(※1)」さん、「マジックバス(※2)」さんというアニメ制作会社さんの分室、新潟スタジオがあります。そうしたプロダクションさんとも「がたふぇす」上でコラボレーションすることで、「新潟でマンガ・アニメに携わる仕事ができる」ということを積極的に発信していければ、とも考えています。また、「まちなかサービス協力店」という形で、古町・万代エリアにある多くのお店にご協力頂いています。マンガ・アニメと直接関わりのない業種、お店であっても、マンガ・アニメを活用できるような地盤を作っていければとも思います。「がたふぇす」は、そのキッカケのひとつでもあります。

ーーProduction I.Gさんのお話が出ましたが、今回、万代エリアでは「攻殻機動隊」の催しもありますね。

伊丸岡さん:Production I.Gさんには今回、とてもご協力頂いていまして、万代エリア「新潟市マンガ・アニメ情報館 企画展示室」では「攻殻機動隊 大原画展」が開かれます。19日には神山健治監督(※3)のサイン会も実施されますし、「サイコパス」というアニメ作品とコラボした「リアル謎解きゲーム」も開催されるなど、多方面でのコラボレーションが実現しています。

ーー行政が触媒となってコラボが実現している面もあるのですね。

伊丸岡さん:「民間だけでやっていると、なかなかつながりが持てない」というような時に、行政が間に入ることで新しい動きが生まれれば、と思って協力させて頂いています。

編者部註:
(※1) Production I.G(プロダクションアイジー):アニメ制作プロダクション。代表作に「攻殻機動隊S.A.C」「パトレイバー2」「サイコパス」など。

(※2) マジックバス:アニメ制作・企画会社。代表作に「COBRA THE ANIMATION」など。

(※3) 神山健治:アニメーション監督。代表作に「攻殻機動隊S.A.C」「東のエデン」など。

Vol.5の最大の見どころは「ステージイベント」

ーー今回で5回目の開催となりますが、見どころと、これまでとの違いをお聞かせ下さい。

伊丸岡さん:今年の目玉は何と言っても「ステージイベント」です。今年は本当にたくさんのゲストさんにご登場いただく予定です。第1弾発表だけでも、新潟市出身&今回のがたふぇすアンバサダー役の石田燿子さん、「笹団五郎」役の野水伊織さん、「花野古町」役の松永真穂さん、「ポケットモンスター」サトシ役の松本梨香さんから、新潟出身の声優・阪口大助さん、広橋涼さん、バンドではThe Sketchbookさんが出演されます。

ーーなんと!すごく豪華ですね(笑)!

伊丸岡さん:新潟にゆかりのある方が多くご出演下さいます。他にも、有名アニメソングを歌っていらっしゃるアニメ・シンガーさんや、音響監督などのご出演もあります。これまでの「がたふぇす」では多くて2、3人の出演でしたが、今回はステージイベントだけで一日楽しめるほど多くの方が出演されます。今回は万代エリアの「団五郎ステージ(BP2前・無料ステージ)」と、古町エリアの「古町ステージ(古町通5番町パラカ駐車場内・有料ステージ)」のふたつのステージに分かれています。いろんな方が出演されるので、アニメ好きにはたまらないステージになるのではないかと思います。

※最新の出演者情報はコチラ

全部使い切ると5000円もお得に!?「がたふぇす応援チケット」でお得に参加

ーー古町、万代といろいろなところでイベントが開催されますが、「一日パス」のようなものはあるのでしょうか。

伊丸岡さん:今回、「がたふぇす応援チケット」というものをご用意しています。有料イベントの参加&割引が受けられるので、お得にステージを楽しむことができます。例えば「古町ステージ」は1ステージ500円のイベントですが、これを持っていると全てのステージを500円で見ることができます。また、「まちなかサービス協力店」として、30以上のお店に協力頂いており、いろいろなサービスを受けられます。使い切ると総額約5000円分、お得になります!10月5日より新潟市マンガの家などで発売されますので、是非お買い求め下さい。

「がたふぇす応援チケット」

当日は無料シャトルバスが運行。ナビアプリでルート案内も。

ーー今、会場マップを見させてもらっているわけですが、かなり広範囲で開催されるんですね…!果たして回りきれるのでしょうか(笑)

伊丸岡さん:今回から「地域ナビゲーションアプリ 新潟ふるまち」で、会場案内とルート検索ができるようになりました。バスの発着場所であったり、「まちなかサービス店」の場所など、わかりやすくナビゲーションしてくれます。また、当日はイベント開催地を結ぶ無料シャトルバスが運行されます。車内では花野古町(声:南里佑香さん)と笹団五郎(声:野水伊織さん)による新潟市の観光案内が流れますので、こちらも是非、ご活用ください。

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ナビアプリ「新潟ふるまち」と連動

「がたふぇすVol.5」×「地域ナビゲーション 新潟ふるまち」

「がたふぇす」のために「ブルートレイン」が大阪から新潟に向け走る!

ーー「がたふぇす」は「アニメ・マンガ好きのための祭典」のイメージがありましたが、アニメ・マンガに詳しくない方でも楽しめるイベントはありますか?

伊丸岡さん:万代エリアの無料ステージ「団五郎ステージ」は野外の開かれた空間となっており、通りがけに楽しむことができるようになっています。「閉じられた空間で、好きな人が楽しむ」という形ではなく、オープンに自由に楽しんで頂けるのではないかと思います。また、「カレチ」という、旧国鉄時代が舞台のマンガがあります。この作品には「ブルートレイン」という列車が登場しますが、今回はなんと特別に「カレチ×がたふぇす号」として実際に大阪から新潟までブルートレインが走る企画がありまして、マンガファンだけでなく鉄道ファンのみなさんにもご注目頂いています。

ーーえっ!今回のためだけにブルートレインが走る!?すごいですね…(笑)。いわゆる「鉄オタ」のみなさんは狂喜乱舞でしょうね…(笑)。

伊丸岡さん:はい、すごいんです(笑)。アニメ・マンガ以外の分野ともコラボレーションするという面でも、今回はこれまで以上に豪華なイベントになっています。他にも、親子で参加できるマンガ・お絵描き教室、プラモデル講座など、気軽に楽しんで頂けるイベントが開催されるほか、コスプレイベントがいたるところで開催されます。コスプレイヤーさんを見ているだけでも楽しいですし、一緒に記念撮影することもできます。ただ歩いて雰囲気を感じてみるだけでも楽しんで頂けるのではないでしょうか。

ーー非常に楽しみです。本日はありがとうございました。

インタビューを終えて

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インタビューをさせて頂き、段々とお話が進む中で、伊丸岡さん自信も本当にアニメ・マンガが好きなのだなあ…と感じました。「アニメ・マンガをもっともっと発信していきたい」「もっと多くの方に知ってもらいたい」という気持ちがヒシヒシと伝わってきました。地方都市でこれだけ盛り沢山の内容のイベント内容を実現する、実現できるというのは「スゴイ!」の一言。運営側も間違いなく「アニメ・マンガが好きな人たち」で構成されているのだなと感じましたし、だからこそ回を重ねる毎にパワーアップしているのだな、とも思います。前回の来場者は5万人以上!Vol.5は、それ以上の来客が予想されるそうです。

今回、紹介しきれなかったイベントや、ステージ出演者などの情報は随時、公式サイトで更新されていきます。情報収集をしながら、開催当日を待ちましょう!

イベント情報

にいがたアニメ・マンガフェスティバル「がたふぇすVol.5」

  • 開催期間:2014年10月18日、19日
  • 開催地:万代、古町、白山エリア

【参考リンク】

  • 「がたふぇす」公式ホームページ⇒こちら
  • 「がたふぇすVol.5」×「地域ナビゲーション 新潟ふるまち」⇒こちら
  • 花野 古町&笹 団五郎公式ホームページ⇒こちら

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takeyaprof_bustupインタビュー・構成・編集 竹谷純平

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※本記事の内容は取材・投稿時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報につきましては直接取材先へご確認ください。