まるで古代ローマ!?佐渡金山北沢地区(北沢浮遊選鉱場跡)に行ってみた

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この記事のライター 北 三百輝(きた さんびゃっき)

 佐渡にギリシャっぽいところがあるという記事を以前ネットで発見してからずっと気になっていたのだが先日ついに見に行くことができた。相川の奉行所の近くにある北沢浮遊選鉱場という佐渡金山の一角に残存する近代遺構だ。

ネット上に上がっている写真を見ると確かに「欧米か」ならぬ、「ギリシアか、というか古代ローマか」とツッコミを入れたくなるほどの超場違い感が漂っている。

このたび実際に行ってみたら確かに「古代ローマか!」と思ってしまった(そのまま)。以下写真とともに実際に行ってみて分かったことを紹介する。

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まず場所が意外なところにあった。

佐渡金山の人里離れた山林の奥地に忽然と姿を現した謎の遺構群!てな感じを勝手に想像していたが実際は普通に町中にあった。

地元の親父が近所の床屋と酒屋に行ったついでに、「あんまり早く家に帰っても母ちゃんがうるさいし、ちょっと気晴らしに寄り道でもしていくか」てな感じでいつもの路地からちょっとそれた裏の坂道を上ってみたら、「はい北沢浮遊選鉱場に着きました」、という距離感。

え、ここにあるの?って感じ。

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駐車場に車を止めて徒歩で近づいた。見物のために立ち入れる場所は中央の溝で二分されていて、駐車場側のほうは途中で立ち入り禁止という三角コーンが立っていた。その先には柵があったのでイタズラ防止の為なんだと思う。

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そこからでも下の写真のように撮影できた。

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写真下部が溝。でももう少し近寄りたかったので橋を渡って向こう側に。

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するとここまで接近できた。近い!

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ただし階段状の構造物に登ることは禁止。遺構手前のだだっ広い芝生の広場は自由に通行可能。移動して好きなアングルを選ぶことができるようになっている。

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それにしてもスピーカーのようなものが設置されている。おそらくライトでしょうか?

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 夜にライトアップされたら、それも見ごたえがありそう。

冬に来ると緑が少ないので夏場とはまた違う雰囲気だ。ネットに上がっていた写真は夏場のものが多く、レンガに苔のように緑が生えて美しかったが、冬は冬でいいなと思った。

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緑が少ない分、より一層乾燥した地域の遺跡に見える。北アフリカとか中東の砂漠に残る古代ローマの遺跡群に見えてくる。

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私は1997年発売のプレイステーションソフト「フロントミッション・オルタナティヴ」の第一章に出てくるチャド湖周辺の要塞攻略マップを思い出しましたが、分かりますか?分かりませんよね。

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佐渡相川の町中に残る近代遺構。佐渡観光では朱鷺や金山に目が行きがちだが、佐渡の鉱山産業を支えたこの場を訪れてみてはいかがだろうか。

以前に紹介した記事:佐渡・北沢浮遊選鉱場跡のロマンを感じる動画|にいがたレポ

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ライター 北 三百輝(きた さんびゃっき)

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※本記事の内容は取材・投稿時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報につきましては直接取材先へご確認ください。