長岡市の若者が100円ライターのガス抜き器具「nuku(ヌーク)」を開発。アイデアを3Dプリンターで具体化。

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親指と人差し指でつまめる大きさの小さな金槌のような形のグッズ。これは使い終わった100円ライターのガス抜きを安全・簡単にできるアイデア商品だ。従来、使いきった100円ライターは、輪ゴムやテープなどを使ってレバーを無理やり固定し、ガス抜きをしていた。一口に100円ライターと言っても様々な形態のものがあり、それぞれに合わせた方法でガス抜きをする必要がある。「全てに対応できるガス抜き器具を作ることができないか?」という発想から「nuku(ヌーク)」が誕生した。

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開発したのは、長岡市小国町の小野塚雅宏さん(35)。アイデアを思いついてから、100円ショップで販売されている石膏粘土を使い、ガス抜き器具の形を検討。ヤスリで形を整えた後に、3Dプリンターのデータを作りサンプル品を制作。これを数回繰り返し、ほぼ全ての100円ライターのガス抜きができる、現在の形状にたどり着いた。

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3Dデータを作り3Dプリンターで試作を繰り返した

 

機能性とデザイン性を兼ね備えたアイデア商品「nuku」は、2015年に行われた第25回ニイガタIDSデザインコンペティションにて審査委員賞を受賞。同年に実用新案に登録した。その後、パッケージとリーフレットを作成。新潟県内の店舗やインターネット上での販売を開始している。

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開発者の小野塚さん

 

100円ライターは年間で約5億個流通している。1日に約6件起こっている子どもの火遊びによる火災の半数以上がライターを発火源にするものだという。「安全かつ簡単にガス抜きをすることにより、使い捨てライターによる事故をゼロにしていきたい」と、小野塚さん。これから、「nuku」の普及や、ライターのガス抜きワークショップなどの活動にチャレンジしていく。

「nuku」は現在、ショッピングサイトから購入可能。また、活動内容をFacebookページで配信している。


12187897_969006699838292_9196451495564925665_nこの記事のライター 唐澤頼充(ライター/編集者)

 

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※本記事の内容は取材・投稿時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報につきましては直接取材先へご確認ください。