この記事のライター 唐澤頼充(ライター/リサーチャー)
新潟市のメインストリートを彩るイベントが今年もやって来ました!その名もオフィスアートストリート!新潟市の顔と言える新潟駅から萬代橋を渡り、古町へ至る通りをアート作品が彩ります。
ある晴れた平日の午前に新潟島エリアでアート作品を探しに行ってまりました!
新潟市のウェブサイトによるとオフィスアートストリートは「古町(柾谷小路)~ 万代 ~ JR新潟駅前(東大通)間に面している金融機関等のショーウィンドに公募により選考したアート作品を展示し、コンテストを行います」というイベント。
7月までに応募されたアート作品・プランを審査。25作品が9月20日から10月19日まで展示されています。
古町でゲットしたマップを参考に古町界隈を歩きはじめる。
作品は基本的に金融機関のショーウィンドウに飾られています。港町として栄た新潟は、多くの米取引が行わていた関係で、近代に入ってからは取引を支える金融機関が数多く誕生・進出したそう。マップを見てみて「こんなにもたくさんの金融機関があったのか!」と驚きでした。
ということで、早速アート作品めぐりを初めます!が、天気がよくショーウィンドウが反射して写真がうまく撮れませんでした・・・なので写真からは雰囲気だけ感じ取って下さい!
それぞれの作品はショーウィンドーの中に。そしてそれぞれにタイトルと、制作者名、そしてコンセプトが短文で紹介されています。この写真の作品はショーウィンドウの手前のガラスまで使って川を表現した「まさやこうじリバー」。
使っているのは「付箋」!コメントが書いてある付箋も。
アート作品というのはこういった工夫が随所に見られて、「その発想はなかった!」と感じられるのも楽しみの一つですね。というか私はアートには詳しくないので、何となく自分なりに作品を解釈して楽しんでいます。
さて、作品を巡って歩いていると、目印のフラッグに「優秀賞」の文字が!
「え!ランキングされていんだ!」と思ってよく日程を見てみたら、9月20日に公開審査会をして、受賞作品を決めていたようですね!受賞作品には写真右上のようにフラッグに「優秀賞」と書いてあるので注目です。
これはどんな作品かな?と思って近づくと沢山の狛犬が・・・
これはもしかして・・・
タイトルが「あした嵐になれっ!」です!やっぱり新潟の名物神社「湊稲荷神社」の願掛け狛犬ですね!にいがたレポでも以前「狛犬を回す!?お狐様を縛る!?新潟市の湊稲荷神社に行ってきた」という記事で取材したように、遊女たちがお客の船乗りたちが悪天候で出港できなくなってまた遊びに来て欲しいという願掛けをしていたと言われる神社をモチーフにした作品。個人的に作品自体はあまりスゴイとは思わないのですが、おもわず「うまい!」と思ってしまう「タイトルの勝利!」と感じました(笑)
そして偶然発見した「最優秀賞」のフラッグ!大通りから少し入ったNTT東日本のオフィスに飾られていた作品。
「靴の下流域」?どんな作品でしょう・・・
外からだとガラスが反射して見えなかったのでNTT東日本さんの中に入れさせてもらうと・・・・
ありました。靴を裏返しにして、水の流れを作った作品です。
が、「んん?普通じゃない?」
素人目のせいか、パッと見て凄さが分かりませんでした。
なぜ、この作品が・・・
と悩みながら作品の回りをぐるぐる歩いていると気づきましたよ!楽しみ方に!
思い切り近づいてみると、靴底のスパイク?というのでしょうか?ゴム底がまるで街のようではないですか!!
おおおおおお!拡大していくと遠くから見るのとは別のものが見えてきます。
すごい!まるでミニチュアのジオラマのようです!
あれは学校のグラウンドでしょうか?靴底に細かい細工がたくさんしてあって、 いちいち興奮させられました。
作品コンセプトを紹介すると
靴をひっくり返したらそこには街があった。
靴の裏の幾何学模様は街に広がる多様な建築物の様相を呈する。
そして、アスファルトで摩耗した靴の街の間には水の流れる道も見えてくる。
そもそも靴裏のグリップ力は、そのデコボコ模様が地面の水を除けることによって生まれる。
靴裏の溝はまさに水の通り道なのだ。
街を歩く為にデザインされた靴がいつの間にか街そのものを表現してしまっているとは!
ちゃんと書いてありました!よく読まないで作品を見たから最初は何か分からなかっただけでした(汗)
でも、手の込んだ仕掛けが面白かったです!さすが最優秀賞!!
そしてもう一つの優秀作品も見つけました。
新潟市のシンボルのひとつである萬代橋を・・・
セクシーにパンティで再現!これはいい(笑)大好き!
アート作品はいろいろ自由でいいですね~。
それ以外にもいろいろな作品を見て回りました。
鏡に写った自分が作品の中に入るものや
市民参加のワークショップでできた特別展示も!
これは1日中楽しめそうですよ。
ちなみにこのイベントのマップには、古町や万代で使えるお得なクーポンが!ドリンクサービスや割引が協賛店から受けられるようです。ガラポンもやってますよ。オフィスアートストリートのクーポン付きマップは、柾谷小路にある「醗酵酒粕 酉(みのり)」さんに置いてあります!
普段見慣れた、歩き慣れた街に、アート作品が花を添える。それだけで、なんだか日常に彩りができますね。ちなみに今回の作品募集時のテーマは「みなとまち新潟~川と海が出会うまち~」。さまざまな嗜好を凝らしたアートで、みなとまち新潟を見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか?展示は10月19日まで、お見逃しなく!
オフィスアートストリート公式サイト:http://niigata-oas.com/index.html
この記事のライター 唐澤頼充(ライター/リサーチャー)
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