新潟県・苗場で開催されている、FUJI ROCK FESTIVAL(以下、フジロック)。前回は、フジロックの魅力についてお伝えしました。今回は、もう少し実践編。「会場までどうやって行けば良いのか」「どこに泊まれるのか」についてお伝えしていきます。
苗場まで車で行く?電車で行く?
「それだけ楽しそうなら、フジロックに行きたい!」そう思っても、開催地は苗場。交通手段に迷う人が多い場所です。しかし当日はシャトルバスが出ていたり、駐車場が多数運営されていたりと、どんな手段で行っても大抵のことは何とかなります!
というわけで、まずは苗場への行き方をご紹介します!
■車で会場まで行く
新潟県民の皆さんは、車で行くことが多い気がします。「どこから行くか」にもよりますが、仲間で乗り合わせて行くのであれば、一番金額を抑えていける方法です。駐車方法は全3種類。ひとつひとつご紹介しますね!
1.オフィシャルサイトで購入
まずは、オフィシャルサイトから駐車券を購入する方法です。通常のチケットを買うときに、チケット代に1日3,000円追加で一緒に駐車場券を購入します。ただし、2名の入場券のときだけ購入可能。つまり、1名では駐車券を買えず、3名の場合は追加で駐車券を購入しなければ行けないのです。場内駐車場をとれるとかなり便利ですが、例年は1月下旬で完売傾向。そのため、今から買うとなると、歩いては行けないエリアの駐車券しか残っておらず、初めての人にとっては大変な方法かもしれません。
2.民間駐車場に駐車
次に、会場周辺の民間駐車場に停める方法です。前夜祭からの4日間は、会場から徒歩圏内でも約20店舗が営業しています。1日2,000円が相場で、乗り入れ人数は基本制限がありません。「いきなり行って空いているか不安…」といった声も見受けられますが、安心してください。意外と空いています。
会場近くにいると、駐車場のスタッフがたくさんいるので「ここ空いていますか?」と聞けば、色々と教えてくれますよ!ただし、必ず空車があるとは限らないので、できるだけ乗り合わせていくようにしましょう。
3.駐車場付きの宿に泊まる
2日以上参加する場合は、宿泊先に駐車場があるか聞くのも手段の一つです。追加で金額が発生する場合もありますが、宿代だけで「裏に泊めておいて良いよ」といったケースもあります。
■新幹線で越後湯沢駅まで、そこからシャトルバスで会場へ
もちろん、車でなく、新幹線を使って会場まで行く手段もあります。苗場最寄りの新幹線の駅は、越後湯沢駅。東京方面からの観客も多いので、受け入れ態勢はバッチリ。越後湯沢駅から会場へはシャトルバスが運行しています。時間を誤ると、長蛇の列に並ぶ羽目になってしまいますが、早い時間で行けばそこまで並ばずともシャトルバスに乗車が可能です。
ここで、新潟県民に耳寄り情報。実は東京方面からくる新幹線よりも、新潟・長岡・上越妙高からくる新幹線のほうが早いので、新潟県民はそこまで並ばずとも会場に向かうことができます。
そしてもうひとつ、新潟駅・長岡駅から新幹線で行く予定の人にお得な情報!なんと、新幹線プランを利用すれば、シャトルバスの優先レーンが使えるそう!おそらく今年からのプランなので、来年からなくならないようにみんなで使いましょう!
キャンプで苗場を楽しむか、宿でゆっくりと翌日に備えるか
「フジロックといえば、キャンプ!」と毎年キャンプを楽しんでいる人もいれば、「翌日に備えてゆっくりと休める宿が良い」と宿を選択する人も。宿泊をどうするかはその人次第です。ここでは、どちらが良いか選択できるように必要な情報をお伝えします。
1.キャンプ
会場内にはキャンプサイトがあるので、そこでの寝泊まりが可能です。キャンプサイト券3,000円/1名だけ購入すれば、前夜祭から月曜日までの開催期間中キャンプ生活を楽しめます。ただし場所は、早いもの勝ち。土曜・日曜から参加する場合は、できるだけ朝早く出発したほうがよさそうです。
もちろん、キャンプサイトにはシャワーと温泉が設置されています。しかし夜はみんな並ぶので、時間を調整して入るようにしてくださいね。でないと、寒い状態で数十分もシャワー待ちをしないといけなくなりますよ!
2.越後湯沢駅周辺の旅館に泊まる
個人的にフジロック初心者にオススメしたいのは、越後湯沢駅周辺の旅館に宿泊し、シャトルバスで会場へと向かう方法。開催直前でも比較的空いている宿もあります(少し値は張りますが…)。検索して出て来た旅館に「フジロック開催中の○日に○人で泊まりたいのですが」と伝えるとスムーズ。初めてフジロックに行くと、絶対疲れが半端じゃないので、しっかりと休める方法をオススメします。
3.会場周辺の宿でキャンセル待ちを探す
苗場スキー場の周辺には、ホテルや民宿などがたくさん並んでいます。ただし6月現時点では埋まっていることがほとんど…。しかし、この時点で周辺の宿を探す方法があります!それが、キャンセルを待つ方法。
苗場で宿を営んでいる人に話を聞いたところ、キャンセル待ちが多く出るのは、実は6月!そのため、この時期に問い合わせると、「あ、先ほどちょうど空きました!」といった話が出ることも。ただこの方法は、“運がすべて”なので、あまり期待せずにしましょうね。
超最低限の準備すべきもの
「フジロックって雨がすごいんでしょ?」「色々買わなきゃいけないものがたくさんあるっていうし…」と初心者が不安に思いやすい、準備すべきもの。私自身、初年度は不安ばかりで何だかんだ色々と買っていた気がします。
でもそんなに怖がらないで大丈夫です!そう、ここは日本!大抵のものは現地で揃います!!
それでも、出来たら事前に用意してあったら良いんじゃないかなというものを私の独断で紹介します。色々と賛否あると思いますが、すみません!独断で進めます!
1.帽子
これは最低限必要!苗場は寒いと聞きますが、昼間はとにかく暑い!苗場に行くと、被っていない人もいますが、きっと玄人さんなので、無視してください。自分の命を守るのは、自分です!
2.長靴かトレッキングシューズ
フジロックというと、雨対策問題がありますよね。しかし恐れることはありません。お金がなければ、長靴を持って行くだけでOKです。長靴は高いものでなくとも、安いもので構いません。1日だけであればスニーカーと長靴だけあれば、生き抜けます!
3.ポンチョ
足元は守れたとしても、服を守るにはポンチョが必要です。ただ、ここでも1万円出して良いものを買う必要があるのかと疑問が残る点です。2018年のように台風が近づくおそれがある場合は、確かに良いポンチョが必要です。ただし、晴れ予報がついているときは、よほどのことがない限り、「大雨で安いポンチョが敗れた!」といったことはありません。1,000円〜数千円のポンチョで良いと私は思います!
あとは、日焼け止め・タオル、着替え等々…。細かい準備するものは検索するとたくさん出てくるので、他の記事をご覧ください。あくまで、最低限の暑さ対策・雨対策に必要なものです。
会場にも「エヌ・プラトー」といった売店があるので、もし必要になったらそこで購入するのも手です。大丈夫です、ここは日本です!(2回目)
と、長々書いてきましたが、何より必要なのは楽しむ心です!世界的に有名なフェスが、新潟県で開催されているのです。音楽が好きであれば、是非とも参加して欲しい一年に一度のイベントです!金銭的に厳しければ、前夜祭や深夜のパレス(深夜にのみ現れる巨大サーカスエリア)で、無料でフジロックを楽しむことも手段のひとつ。少しでもフェスの雰囲気に触れたらきっと来年からは「本祭に行こう!」と思うはずです。
さあ、あなたもフジロッカーの第一歩を歩み始めませんか?
※写真協力:daisuke
この記事のライター:長谷川円香(fujirockers.org)
※本記事の内容は取材・投稿時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報につきましては直接取材先へご確認ください。