のっぺ、氷頭なます、新潟のおせちの話

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今年の正月は曜日に恵まれ、5日まではお休みという方も多いのではないでしょうか?ゆっくりと、一年の英気を養いたいですね。

お正月の料理といえばおせち。一口におせち料理と言っても地域や家庭によってその内容はさまざまです。そのなかでも、新潟のどの地域の家庭でも作る正月料理が、「のっぺ」と「氷頭なます」です。

正月の「のっぺ」

 

新潟市ホームページより

「のっぺ」は、里芋でとろみをつけ、小さく切ったにんじん・ごぼう・椎茸・銀杏・鶏肉などを薄いしょうゆ味の出汁で煮た新潟の代表的な家庭料理。お正月をはじめ、お盆やお祭りなど一年中食べられます。夏は冷やして、冬は暖かいままなど、さまざまなスタイルで食べられています。

新潟のお正月の定番メニューで、たっぷりと作り置きするとか。この時期は塩引き鮭やクジラなどを使って豪華になります。

家庭料理として有名なのっぺですが、のっぺが食べられるお店というのはパッと思い浮かびませんでした。しかし、食べログでキーワード検索してみると新潟県で181件がヒット!お店で出されるのっぺも楽しみたいですね。

のっぺが食べられるお店一覧(食べログ)

「氷頭なます」

新潟市ホームページより

新潟の正月料理を調べていたら、「氷頭(ひず)なます」という料理が有名だそうです。氷頭という漢字の通り「鮭のお頭」を使った料理です。新潟には、鮭を余すとこなく食べる文化があるんですね。

氷頭とは、「鮭の鼻先の軟骨」の部分のこと。見た目が氷のようなんです。なますとは、日本では酢の物のようなもの。大根おろしと氷頭を調味料で和え、いくらとゆずを乗せて作ります。

氷頭がすぐに手に入る地域は少ないですが、新潟県内のスーパーでは、処理された氷頭が売られているようです。

氷頭なますを食べられるお店も調べてみました。食べログでは15件だけヒット。なかなか貴重な料理のようです。

氷頭なますが食べられるお店一覧(食べログ)

新潟では大晦日におせち料理を食べる?

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日本の多くの地域では、一般的におせちは元旦に食べるもの。しかし、北海道や新潟、東北の一部地域では、大晦日におせちを食べ始めるそう!歳迎えの儀として大晦日におせちを食べる。日本で使っていた太陰暦では、日が沈むと日にちが変わるので、大晦日の夜は既に新年。といった考え方もあるそうです。

2011年の新潟日報の記事では、大晦日におせち料理を食べた人が新潟県では48.2%。約半分の人が元旦前におせちを食べているんですね。

読者のみなさんは、この年末年始はおせちは何を食べましたか?いつ食べましたか??同じお正月、同じ国の中でも、地域によってさまざまな違いが。その違いを知るだけで、地域を見る目が変わってきますね。新潟ならではを今年もたくさん探して行きたいと思います。

ライター 唐澤頼充(新潟のライター/リサーチャー)

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※本記事の内容は取材・投稿時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報につきましては直接取材先へご確認ください。