この記事のライター あらきやすし(会社員・「佐渡にこいっちゃ」運営)
お遍路、といえば四国で弘法大師所縁のお寺八十八山を巡ること、、、
いつかお遍路に行ってみたいと思うけど、なかなか四国までは、、、という方も多いかと思います。
ところが、実は佐渡にも八十八カ所の霊場があり、お遍路めぐりができるのです。
お遍路はもともと四国が発祥ですが、全国各地にも同様の霊場があります。佐渡でも江戸時代に、四国の霊場の土を奉持し佐渡遍路が作られました。その後、廃寺された霊場もあったため、昭和の初期に一度「佐渡四国八十八ヶ所」として整理し直し、さらに平成16年に「再度整理されたのが、「佐渡八十八ヶ所霊場」です。
この春、佐渡の八十八カ所を巡るツアーが開催されるということで、参加させて頂きました。首都圏に事務局を置く「NPO法人佐渡遍路」さんが主宰するツアーで、首都圏をはじめとした佐渡島外から多くの人が参加します。毎年春に二十二山を巡り、四年で一巡となります。
佐渡島内を回っていて、こんな幟を見かけた方もおられるのではないでしょうか?この幟のあるお寺が佐渡八十八ヶ所の札所になります。佐渡遍路の一番札所は 真野地区にある「国分寺」です。実はこのツアーは今年で6回目。既に二巡目に入っており、今年は二三番札所から四四番札所まで回ります。実は私、昨年に続いて今年は二回目の参加です。
両津港から出発、バスでの移動です。佐渡のご住職が同行して下さいます。お遍路の巡礼先では般若心経を唱えます。事前にお経の写本が配布されます。
お揃いの半纏は、主催のNPOのオリジナルのもの(任意購入)。巡礼先に着いたら、お経を唱えます。
各札所は、いずれも由緒あるお寺です。境内や本堂の中も拝見させて頂きました。
お堂や仏像、本堂内の装飾など それぞれのお寺の違いを知る事もできます。お遍路は特定の宗派に限られてはいないので、様々な様式に触れる事も出来ます。また佐渡では明治維新の廃仏毀釈の後も、神仏習合のお寺も数多く残っています。
今回ご紹介したお寺は、八十八ヶ所の中でもごく一部です。また佐渡には280程のお寺が現存していると言われています。
ちなみに、お遍路は宗派はもちろん、信仰心の有無も問わないそうです。ツアーに参加するもよいですし、ご自分のペースに併せて巡るのも良いかと思います。佐渡のお寺を巡る事で、佐渡の歴史や文化・自然風土や季節を感じてみてはいかがでしょうか?
この記事のライター あらきやすし(会社員・「佐渡にこいっちゃ」運営)
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