この記事のライター 今井幹人(大学生)
先日、面白く、素敵な「制服ステーションMAP」というWebサービスを発見しました。
私は、この素敵なコンテンツに携わる方にお話を伺いたいと感覚的に思いました。制服ステーションMAPを手がけるのは、制服販売「CONOMi 」で全国区に知名度を広げている株式会社このみです。今回は、チーフディレクター小笠原淳さんにインタビューを敢行!同時に、制服ステーションMAPの制作現場も見せていただくことができました。
*What’s 制服ステーションMAPとは…
清楚で上品な制服姿を最高のクオリティで作品に仕上げるWEBコンテンツ。実際の新潟県内在住の中高生の方がモデルとして活躍しています。県内のクリエイターやカメラマンの皆様と一緒に作り上げていくコンテンツ。ー引用(http://seifuku-map.jp/about.html)
どん!株式会社このみさんがある妙高市にやって来ました!
駅のすぐ近くにインタビューするこのみさん!(久々のインタビューとのことで、ドキドキガチガチMAXです)
そして、個室に案内されてインタビューです!
小笠原 淳さん:よろしくお願いします
ーーよろしくお願いします。最初の質問なのですが、このプロジェクトは、どのように、いつ、始まったのでしょうか?
小笠原 淳さん:このコンテンツは、株式会社このみと「株式会社ダーウィンズ」さんという会社と共同制作しています。きっかけは、去年(2014年)の夏。以前からこのみでは、モデルさんや商品を撮る機会があるので、私(小笠原さん)と社長でWebやカメラが得意なダーウィンズさんのカメラ教室に行くことになりました。初日の講義を受けた後、ダーウィンズさんから、「このみさんは、どんな会社ですか?」といった他愛もない話から始まり、ダーウィンズは「webで何か面白いことがしたい」、このみは「制服の着こなしや文化を発信していきたい」という話をし、お互い意気投合して、火がついて始まったのが、制服ステーションMAPです。
ーーなるほど。ありがとうございます。
小笠原 淳さん:ちなみにCONOMiで取り扱っている制服はご存知ですか?
ーーすいません、工業高等学校だったこともあり、ちょっとよくわかりません(汗)
小笠原 淳さん:そうだったんですか。メンズの取り扱いもありますよ!
ーーそうなんですか!?
小笠原 淳さん:CONOMiで取り扱っている制服は、制服の中でも特殊なタイプで、学校指定というものではないんです。どういうことかというと、新潟も、東京もそもそも制服がない高校が増えていているんです。しかし、何を着てもいいけれど、女子学生なので「制服に憧れていたし、かわいい服を着たい」という子がたくさんいます。そこで、CONOMiで取り扱っている制服から、「このスカートがいい、このリボンがいい」と、自分だけのコーディネートを作って、制服を楽しんでもらうのがCONOMiのブランドなんです。
学生の方は、制服コーディネート、めちゃくちゃこだわるんですよ。「このブレザーだったらどれがいい」とか、一回の買い物で一、二時間かけてくれるんですよ。中高生の着こなしって、すごくこだわりがあって、それに愛情があって、学校生活の救いですよね(笑)俺が言うのはあれですけど(笑)
ーーなるほど(笑)
小笠原 淳さん:それだけすごく重要ものなんですよね。学校指定の制服がある学校でも、着丈、袖丈、長さ、襟のひらき具合、ネクタイの締め具合だとかで、すごく細かいところにこだわっているんですよ。地域によっても違うし、学校によってもそうですし、個別によっても全然着こなしが違うんです。なので、違いとか、こだわりというものを制服文化として発信して、みんなに知ってもらいたいと考えたのが「制服ステーションMAP」。このWebサービスでは、googleマップを使って、「この場所にはこんな子がいて、こんな場所にはこんな子がいる」というのを見せられるように設計しています。
ーー実際に、制服ステーションMAPの作品が出来る一連の流れを教えてください。
小笠原 淳さん:はい。基本的には、ネットでモデルをしてくれる子を募集を募っているので、そこから中高生が応募します。デジタルサイネージ(駅の電子広告)、Twitterなどを見て応募してくれる子がいますね。私たちで撮影日時を決めたら、応募してくれた子に連絡して、じゃあ、どこどこで集合と連絡を入れて、その場所に集合して、写真撮影をします。撮影したデータを一回持ち帰えり、写真を加工したり、ページを作って、アップするというのが流れです。
ーー今まで、どのくらいのモデルさんが出られたのでしょう?
小笠原 淳さん:確実な数字は、言えないのですが、全国で200人近くだと思います。よかったら、サイトで数えてもらって(笑)
ーー実は、制服ステーションMAPを調べている時に、youtubeの動画も見つけたのですが、今後のメディアの発展などを教えてください。
小笠原 淳さん:メディアに関しては、これといって決まったことはないのですが、現段階では、webを中心に、Twitter、Facebookがあります。で、なんでyoutubeがあるかというと、さっきのお話に出ていた駅のデジタルサイネージで、流す、流れているものなんですよ。JR東日本企画さんていう、JRさんの広告部門の会社と一緒にやらさせていただいて、そこで、駅に流れるような映像を作っているんです。それをyoutubeにアップしているという感じですね。
デジタルサイネージにもご注目頂きたいと思っています。
今後のメディアの展開としては、新潟を中心に始めているのですが、新潟だけじゃなく、ちょっとずつ、全国に展開している部分があるんで、広まっていきたいです。
ーーなぜ、制服ステーションMAPは、「新潟」からなのですか?
小笠原 淳さん:制服ステーションMAPが「なぜ、新潟から?」というと、CONOMiの本社、そして、ダーウィンズさんの本社が新潟で、CONOMiの社長が出身だからです。まずは新潟から始めていこうというところで、スタートしています。新潟は、CONOMiにとっても大事な場所であることは間違いないですね。
ーーこのプロジェクトでうれしかったこと、大変だったことを教えてください。
小笠原 淳さん:出てくれた中高生がめっちゃ喜んでくれるんですよ!中高生がこのみの「制服ステーションMAP」を知ったきっかけは、モデルをしてくれた中高生が、twitterなどで「私こんなん出ているよ」というツイートをしてくれ、それが友達の間で広まっていったというものです。さらに投稿が、リツイートされて、拡散してぶあーて広まったんですね。
やっぱり、「出て嬉しい、きれいに撮ってくれて嬉しい、かわいく撮ってくれて嬉しい」という気持ちがあったから、こう広まったんだと思いますし、それがダイレクトに数にも出てきます。皆が拡散してくれるという反応が起こったのが、嬉しいですね。
ーー逆に、大変だったのは?
小笠原 淳さん:大変なことは、写真を撮る時ですね。登場頂く制服モデルは、普段は普通に学校に通う中高生なので、
制服ステーションMAPには「ステーション」とある通り、”駅”と”制服”がテーマなんです。駅を中心に考えている理由の一つは、「地元から活躍してほしい」という想いがあります。なので、撮影場所は応募者の方の馴染みがあるようなご自宅の近く、学校の近く、よく遊びに行く場所の近くの駅をこちらで選ばせてもらっています。
ーーサイトの中で、「制服アワード」というものを発見したのですが、それは制服ステーションMAPと連携しているのですか?
小笠原 淳さん:「制服アワード」というのは、このみが主催しているオーディションなんです。毎年行っている企画ですけど、今は制服ステーションMAPに応募してくれた子は、一緒に応募できるようにして、一部連結させていますが、もともとは別サービスでした。制服アワードは、今年は授賞式イベントを渋谷で開催したのですが、テレビ、雑誌等のメディアさんとかもたくさんお呼びして、その中で制服ステーションMAPのことを発表したり、出てくれたモデルさんに登場してもらったりしてもらっています。
ーーもしかしたら、今後、制服ステーションMAPは、制服アワードとさらに密接になっていきますか?
小笠原 淳さん:はい、それはもう考えていますね。一つのコンテンツの枠組みとして、発信しているように。
ーーそれは、今から楽しみですね!
小笠原 淳さん:ちなみに、去年の制服アワードでグランプリに輝いた「
ーーこのプロジェクトの中で、大事にしているものを教えてください。
小笠原 淳さん:”リアル”であるということは、すごく大切にしています。だから、絶対に中高生であり、実際に着ている人にでてもらうことが条件。着こなしも、こちらからリクエストすることはなく、「普段の制服で来てください」とお願いしています。出来るだけ、いつものリアルな着こなし、リアルな姿というのを伝えられるように大切にしています。
ーーでは、最後にこの記事を読んでくださる方、制服ステーションMAPに興味を持ってくださる方にメッセージをお願いいたします。
小笠原 淳さん:中高生も地域によって、場所によって、学校によって、個人によって、全然、制服の着こなしが違って、それぞれのこだわりがあるんです。やっぱり、そういう部分を見てほしいと思います。この子は、ネクタイ緩めているけど、こっちの子は、もうちょっと緩くしているな。じゃあ、どっちのほうが好きだな。実際に着ている方であるならば、すごくかわいいから、真似したいなとか。
そういう部分が制服ステーションMAPでは、地図上に表示されているぶん、違いが鮮明になっているので、そこを見てもらいたいなと思っております。
ーーありがとうございました!
そして、撮影現場の見学へ!
やってきたのは、北陸新幹線開通に湧く、上越妙高駅です。
今回、ご協力いただいた方は、左から制服モデルさんの長浜奈央さん、CONOMiの小笠原淳さん、ダーウィンズのカメラマン村田誠さん、ダーウィンズの内山日芽花さん。まずは駅の入り口付近から撮影スタート!
駅の入り口の中の方へ場所を移して撮影。緊張感が伝わってきます。
撮影の中、笑顔になる場面も、多くありました。
今度は、二階へ移動して撮影。
こちらがインタビューの中で、出てきた駅構内のデジタルサイネージです。
さて、撮影はひとつの駅に留まりません。
場所を変えて、北新井駅に来ました!衣装も変わっていますね。
手の置く位置で、笑顔になる場面。
そして、無事に写真撮影が終わりました!
取材にご協力して頂いた、小笠原さん、長浜さん、村田さん、内山さん、本当にありがとうございました!
今回のインタビューと現場見学を通して、制服の文化や中高生たちのこだわりを考えさせられるいい機会になりました。文字と写真ではありますが、制服ステーションMAPの雰囲気を感じ取っていただき、制服文化、コーディネイトの違い、こだわりをたくさんの方に知って頂けたら幸いです。
周りで、中高生の方がいたらこのWebサービスを教えてあげて、是非応募してみてください!素敵なコンテンツで、素敵な思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
株式会社このみさんホームページ:http://www.conomi.jp
制服ステーションMAP:http://seifuku-map.jp
制服アワード:http://seifuku-a.net
この記事のライター 今井幹人(大学生)
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