閉校した三条南小学校を再利用し、2015年にオープンした「三条ものづくり学校」。
これまでに様々なイベントが開始されてきましたが、4月14・15日の二日間、「工場(こうば)蚤の市」というイベントが開催されます。
貴重な商品に出会えるかも!
「工場(こうば)蚤の市」というイベント名のとおり、簡単にいえばフリーマーケットです。
三条ものづくり学校を会場として、燕三条地域を中心とした工場の職人たちやクリエイターらが出店し、あと一歩で商品にならなかったもの、工場の隅で眠っていたサンプル品、使わなくなった道具などに光を当てた商品を販売します。
「ものづくりのまち」として全国的にも有名な燕三条ですが、今回のイベントでは包丁・鋸といった金物類はもちろん、木工製品や樹脂製品を手がけるメーカー・職人も参加しています。
また、最近、注目をあつめる「アップサイクル品」と呼ばれる商品もラインナップ。
アップサイクル品とは、これまでは棄てられるだけだった廃棄物などを、元の素材の特徴を残しつつ新しい付加価値を加えて商品化するもので、循環型ビジネスの仕組みとして世界的にも注目されています。
市場に出回っている商品とはまた違った、魅力ある商品や、思いもよらぬ一点モノなどに出会えるかもしれません。
元・小学校全体を使った、雰囲気あふれる会場
イベントの会場となるのは、旧小学校の校舎という独特の場所。校舎全体を使って様々な催しが開催されます。
マーケットの会場となる「多目的ホール」は、もともと体育館だった場所です。
三条ものづくり学校は「校舎に少しだけ手を加え、再利用をすることで新たな価値を生み出す場所」という考え方を大切にしているといいます。
実際に施設内を歩いていると、廊下や教室など、ほとんどそのままに残しているエリアがあったりします。
これは、実際に訪れて確かめてみてほしいところ。
職人によるワークショップなども開催。出店者と直接コミュニケーションできる
当日は、工場の職人やクリエイターなどの「ものづくりのプロ」によるワークショップが各所で開催されます。
普段は工場やアトリエ等で日々、仕事に打ち込んでいる職人さんたち。お客さんの顔の見える場所で触れ合うことは、意外と少ないものです。
実際に製作者と触れ合うことができる−−。
これがもっとも貴重なことかもしれません。
製作者の熱い想いや各々のクラフトマンシップ、製品に込められたエピソードなどを直接聞くことができるかもしれませんよ。
大塚いちお氏がデザインで参加!
こちら、工場蚤の市2018のメインビジュアルです。もしかしたら、タッチに見覚えがある…という方もいるのではないでしょうか。
製作を手がけたのは、新潟県上越市出身のイラストレーター・大塚いちお氏。
これまでにNHK Eテレ「みいつけた!」のメインキャラクターデザインをはじめ、数多くの番組でアートワークを手がけています。
最近では、2018年4月からスタートしたNHKの連続テレビ小説「半分、青い。」ではタイトルバックのイラストレーションを手がけるなど、幅広く活躍されています。
ちなみに、大塚さんの参加は、まさに取材当日に決定(!)。
新潟県ご出身の大塚さん。「故郷の新潟県のためになるなら」ということで、参加を快諾してくださったそう。
15日には、大塚さんが講師をつとめるワークショップ「オリジナルクッキー型&アイシングクッキーづくり」が開催されます。
大塚さんからレクチャーをいただきながら、オリジナルクッキー型とアイシングクッキーを楽しく作るワークショップです。
事前予約優先なので、興味のある方はぜひ申し込みを!
JUN WATANABE氏が特別講師!RCバギーイベントも同時開催
JUN WATANABE氏によるラジコンイベント「JUN WATANABEとラジコンで遊ぼう!〜BLOCKHEAD RC PARK with STC〜」も同時開催。
JUN WATANABE氏がボディカスタムをプロデュースしたレーシングバギーを組み立てる工場蚤の市2018限定ワークショップほか、グラウンドを使った特設コースでの走行会「RCバギーミーティング」も開催されます(雨天中止)。
グルメ、ライブ演奏なども
当日はキッチンカーなども出店しているので、1日を通して遊べるイベントになっています。
また、スイス生まれの金管打楽器「ハンドパン」のライブも行われます。
今回の記事では、当日行われる催しのすべてをお伝えしきれません…!
「もともと小学校だった」というユニークな場所であることも手伝って、ただその場にいるだけでもワクワクするのではないでしょうか。
普段はお目にかかることのないモノ・コトに出会える2日間。ぜひ三条ものづくり学校に足を運んでみてください。
最新情報は下記の公式HPから
http://sanjo-school.net/?p=9651
この記事のライター 竹谷純平(フリーライター)
※本記事の内容は取材・投稿時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報につきましては直接取材先へご確認ください。