【9月16日〜18日開催】2017にいがた総おどり祭に出演するチームを直撃してみた

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この記事のライター マルヤマトモコ(フリーライター)

 

2017年で16回目を迎える「にいがた総おどり祭」、みなさん行かれたことはありますか?
私はこのお祭りが始まる直前に上京して、初開催から10年以上経った後にUターンして初めて見たのですが、ものすごい衝撃でした。

だって、新潟の人といえば「しょしがり(恥ずかしがり)」で、アピール下手。
そんなに派手だったり奇抜なことをするイメージがなかったのですが…。

えっ、ここ万代!?

ここ古町!?

こんなに派手で楽しくて盛り上がっているシーンを新潟で目にすることになるとは、昔の新潟からは想像もできませんでした。

そして何と言っても、踊り子さんたちの表情の良さ。
見ているだけで勝手に泣けてくるくらい、素敵なんです。

元気いっぱいチアガール!

と、突然書き始めましたが、「にいがた総おどり祭」とは、ジャズやヒップホップ、フラによさこいなど、オールジャンルの踊りが集う日本最大級のダンスフェスティバルです。

2017年は約240チーム、1万5000人もの踊り子さんが新潟県内はもとより、全国、そして海外からも新潟に集結するとのこと。

そこで、踊るってどんなことなのか、どんなチームがあるのか気になって取材してきました。
かなりタイプの異なる2チームですが、お話を伺うとどちらも熱い想いのこもった両チーム。ぜひ、ご一読ください♪

<結成から13年「千鳥」@南区>

最初にお邪魔したのは、新潟市南区を拠点に活動しているチーム「千鳥」さん。
2004年に結成されたベテランチームです。

昨年のにいがた総おどり祭で演舞する「千鳥」

立ち上げの前年、学童クラブで親子一緒ににいがた総おどり祭に出演したところ、これが楽しかった!ということで、翌年にチーム「千鳥」が発足。にいがた総おどり祭の第三回からエントリーしています。

地元南区のメンバーを中心に、現在18名で活動中です。

マルヤマ「取材に伺いたいんですが」

甲斐さん(代表)「じゃあ動ける格好をしてきてください(笑)」

日頃、運動というものをこれっぽっちもしない私。
大いなる不安を抱え、練習会場である白根北中学校の体育館へ向かいました。
最初は入念なストレッチでからだをほぐしたら…

ストレッチ開始5分で私は足がつって一旦離脱…。

音楽をかけて、踊りの時間に!

千鳥さんはオリジナル曲2曲を含む、持ち曲が10曲以上。
日によって流す曲のメニューは変わるそうで、この日はまずは地域への思いが伝わってくる「越後南区大凧のまち」。

そして2曲目が、なんと私が分かる総踊りでおなじみの「03」をかけてくれるというお心遣い(感涙)。
※私は練習したことはないのですが、何度も見たことがある曲が何曲かあります

これが、見るのとやるのとでは大違い。
激しいっ、そしてめっちゃ楽しいっ(笑)!
全身を使って踊って、跳ねて。これは恥ずかしがっていたら、かえってカッコ悪いですわ。

…それにしても、一曲…踊るだけで……これは…息がきれる。。。。。
見るのとやるのでは大違い。踊った後、いつも爽やかな笑顔ではけていく踊り子さんたちの姿に改めて、感動です。
ここで私は外に抜けて、みなさんの練習を全力拝見っっっっ。

にいがた総おどりで毎年踊られている「千の縁(えにし)」。
一度全体を通したら、個々で振り付けが気になるパートを重点的に練習します。

今年加入したばかりの小林綾音さん(中3)。「ばーちゃんが踊りをやっていて、かっこいいなと小さい頃から思っていました。大変なこともあるけど、みんなで力を合わせて踊れた時が一番楽しいと思える瞬間ですね」

「なにをイメージして踊っている?」「カウント声に出してみて」ズバズバ本質をついたアドバイスが飛びます。

まちゃさん(写真右)は14年目!「親子で一緒にできるのがいいし、メンバーは家族みたいな存在ですね。総踊り当日は練習とは違った楽しさがあって、爽快感が違います」

あちこちで、それぞれ教えあったり

「千の縁」は、当時のメンバーが振り付けのアイディアを出し合って2008年に完成させた楽曲とのこと。

まったくの0からオリジナル曲や衣装の制作依頼、振り付けのアイディア出しなどたくさんの人の手によって生まれたもので、「今は事情があって離れてしまって、踊りたくても踊れない仲間の分の想いも詰まった大切な曲です。たくさんの人とのご縁でできた曲であり、踊ることでその恩を返したいと思っています」と代表の甲斐さん。

当時のメンバーで、振り付けのアイディアを出し合ったラフの一部。ちなみに衣装のモチーフは漫画「BLEACH」にあるそう!

代表の甲斐哲さん

ずっと踊り込んできて、さらに磨きをかけようとする情熱、すっごい伝わってきました。

<今年デビュー!「Sea Point Niigata YOSAKOI部」@関屋浜>

そして2チーム目は、昨年末に立ち上がったばかりで、今回にいがた総おどり祭がデビューとなる「Sea Point Niigata YOSAKOI部」さん。

「おや?」と思われた方も多いはず。

そう、関屋浜の海の家でありコワーキングスペースでもあるSea Point Niigataを拠点にしているチームです。

代表の矢野さんはかつて総おどり祭に出ていたそうですが、メンバーのほとんどが初!というフレッシュな面々。

このチームに加入したきっかけも「Uターンしてネットで検索して見つけた」「友達が入っていて」「代表の矢野さんと一緒に何かやったら絶対楽しいと思ったから」と、参加理由も様々です。

みんなこのチームに入って出会ったとのこと

そしてもう一つのこのチームの大きな特徴が、踊る楽曲『GOKIGEN☆SAMBA』!

テレビ新潟TeNYのキャラクターテーマソング「てとてと~てっと君のテーマ~」ソングを作詞作曲、歌っている岩船ひろきさんによる書き下ろし楽曲です。
聞いているだけでご機嫌になれる、思わず一緒に踊りたくなるそんな一曲になっています。

早速練習を拝見すると、全員で一度一曲を通して踊って、そこからは3グループに分かれての練習タイム。

ご機嫌なサンバ〜♪

みなさん踊り経験がない、というのが嘘みたいにしっかり振りが体に入っている!

しかもかわいいっ、と思ったらそれもそのはず、振り付け師のMACO先生によると「踊り未経験者も踊れるようになる、可愛くて元気なイメージの振り付けになっています。指導しながら作り上げていって、産みの苦しみがありましたが(笑)、作ってよかったです」とのこと。

「目線上見すぎると白目に見えるよ!」「当日はアスファルトで今みたいには踊れないから、今のうちに思いっきり踊っておいて慣れて」とMACO先生からビシバシ指摘が

出番ではないチームからも自然と手拍子が起こったり、歌詞を口ずさんでいたり、端っこで自主練をしたり。

「オレィッ!」という掛け声、まさに海の陽気な感じ

初めて今回踊りに挑戦した磯貝さんにお話を伺ってみました。

「踊る人たちにずっと憧れがあって、総踊りに出てみたくて参加しました。当日はどんなことになるのか分からないし心臓が飛び出るかもしれませんが(笑)、きっとそれも乗り越えちゃうと思います」

磯貝はるかさん。踊ってる最中も笑顔が印象的でした

「SeaPointは『なにかやりたい』と思った時に踏み出せる場所だから、始められました。とにかく『みんながゴキゲンでいられること』が最大のテーマ。みんなで一緒に踊る喜びは一人では味わえないもので、それでみんながゴキゲンになれたら最高ですよね!」(代表の矢野さん)

お揃いのTシャツを着た、カウンターのところに立っている方が代表の矢野廣子さん

当日は岩船さんの生歌に合わせて踊るとのこと。
コラボステージに今からワクワクです♪

年齢層が幅広いのも特徴。小学生の子たち、元気!

今回2チームを取材させていただきましたが、それぞれ熱い思いを持って当日に向けて練習に励んでいた姿が印象的でした。

今年は240チーム以上が参加するということで、それぞれのチームがこんないろいろな思いを携えているのだなと思うと、全部聞きたくなるくらい!

そんな、たっくさんの人の想いが詰まった「にいがた総おどり祭」。

当日エントリーで踊れる企画(17日)や、踊り子も観客もスタッフも一緒に踊れるプログラム(17日・18日フィナーレ)もあるので、ぜひ足を運んでみてください。

<2017にいがた総おどり祭>開催概要
<千鳥さんの活動>
<Sea Point Niigata YOSAKOI部さんの活動>
  • 毎週木曜・日曜
  • @Sea Point Niigata
  • メッセージ:「上手い下手よりも『ゴキゲン』を大切にする大人の部活です」
  • https://www.facebook.com/SPN.yosaclub

この記事のライター マルヤマトモコ(フリーライター)

 

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※本記事の内容は取材・投稿時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報につきましては直接取材先へご確認ください。