この記事のライター 竹谷純平(フリーライター)
「千灯まつり」というお祭りをご存知でしょうか。
新潟市中央区本町通5番町・6番町商店街・人情横丁で毎年開かれるお祭りです。数千もの灯篭が本町通りにたち並び、温かい光で町と人を照らす幻想的な催しです。
お祭りで並べられる灯篭は、参加費を払えば誰でも作成でき、自分で考えたオリジナルの絵柄を並べることができます。個人だけでなく、自治体単位や、サークルや同好会などの団体での参加も多いとのこと。
これがまた大変綺麗でございまして、できるだけ多くの方に見てもらいたい!まだ入ったことのない方には、来年には参加参加していただきたい!という思いから、記事にしてみました。
15回目の開催となった2015年の模様を、写真を中心にお伝えします。
18時頃、本町に到着しました。まだまだ日が高いですが、浴衣姿の女性の姿が多く、はやくも「夏祭り感」が漂っております。楽しみです。屋台が立ち並んでいて、ビールや枝豆を片手に歩く人が多く見られます。嗚呼、日本の夏。
点灯!
この時期、日が落ちるのは19時過ぎ頃。18時半頃にはアナウンスとともに点灯開始。灯篭の製作者、見物客などが皆さんで協力して、一斉に火を灯していきます。小さいお子さんに火を灯させてあげるお父さんお母さんの姿が多くて、たいへん微笑ましいです。
浴衣姿の女の子も一生懸命に着火。素敵な光景…!ご覧のとおり、本町通をビッシリ埋め尽くしている灯篭。運営関係者の方にお聞きしたところ、なんでも約6, 000個あるとか!これだけの数なので、「すんなり着くのかな…」などと思っていましたが、ものの10数分で火が灯りました。「多くの人が協力してつくりあげる」というのは良いですねえ。あとは、暗くなるのを待つだけ!
催しものも
本町通5番町の一角には人だかりが。どうやら今年は、特設ステージでファッションショーが開催中の模様。お客さんの先に目をやると、レッドカーペットが見えます。モデルさんは、本町、古町で商店を営む方からそのお客さん、友人まで、様々な方たちが参加していました。手作りの力作を披露する方が多かったです。客席はたいへん盛り上がっていました。そうこうしているうちに、良い感じで暗くなってまいりました。おお、すでに良い雰囲気を醸し出しているではありませんか…!お客さんもソワソワしてきています。まだか、まだか…と!むむむ、なんだかビールが欲しくなりませんかこういうとき!ならないですか、そうですか…。
幻想的な灯篭
さて、能書きはこの程度にしておきまして、ここからは写真のみで火が灯り、火が落ちたなかでの幻想的な光景をお伝えします。特設ステージには、当サイトでもでも紹介されていた、シンガーの岡村翼さんが登場。ピアノの音色とともに、素晴らしい歌声が本町通りに響き渡っていました。
(独断と偏見で選ぶ)無性に気になった灯篭
ご覧頂いたとおり、火が灯ることによって、それぞれの灯篭の個性が幻想的に浮かび上がってきました。さて、ここからは、私が独断と偏見で選んだ「グッときた」灯篭をピックアップいたしました。完全に主観です。すみません。
かに!四字熟語!これまた四字熟語!
異彩を放つヤバい一角が
さて、面白い灯篭を探すのもこのお祭りの楽しみでもあるのですが、今年は、異彩を放つ一角がありました。こちらです。
こちら。お分りいただけるでしょうか…。ビッシリ文字で埋め尽くされた灯篭が、そこここに並びます。なんぞや…?ぬおお!これは…!近づいてみると一目瞭然でした。「サンフランシスコ講和条約」の条文ではないですか。筆者は学生時代、これを丸暗記せねばならない機会がありまして、いまだに余裕でそらんじられるほど覚えておりましたが…。まさか、ここでまみえることになるとは。意外な発見でした。いやー、しかしこれ、手書きですべて書いてあるわけですからね。すごいな…。
火が消えて、お祭りは終了
そんなこんなで、ビール片手にひたすら灯篭を眺めて回っていましたら、ひとつ、またひとつ…と、火が消えてきました。灯篭というのは、中にロウソクが入っている日本伝統の照明器具ですので、ロウが溶ければ終了となります(当たり前だっ!)。どんどん消えていってしまいます。寂しいですが、この儚さを味わうというのもまた一興なのかもしれませんね。21時頃でしょうか。完全に消え切ったタイミングで、お祭り終了のアナウンスが入り、今年の千灯まつりは終了となりました。また来年!
イベント情報
千灯まつり
- 開催地:新潟市中央区本町通5番町・6番町商店街、人情横丁
- 交通アクセス:●JR新潟駅前バスターミナル13番線発、新潟市観光循環バスで「東堀通4番町下車」、徒歩で5分
●北陸自動車道「新潟西IC」または磐越自動車道「新潟中央IC」より車で20分 - 駐車場:周辺有料駐車場を利用
- 参加費:無料
- 主催者:本町5番町商店街振興組合
- 参考サイト:新潟観光ナビ
この記事のライター 竹谷純平(フリーライター)
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