北前船の時代館・新潟市文化財「旧小澤家住宅」

スポンサーリンク

唐澤頼充この記事のライター 唐澤頼充(ライター/編集者)

新潟市はかつて港町として賑わった土地です。特に「北前船」が発展していた江戸時代から明治初期にかけては、たいそう栄えた町だったそうです。「柳都」と呼ばれたのは、この時期に堀がめぐらされた新潟湊の風景からつけられた名称なんだとか。

そんな港町で、「豪商」として栄えた家のひとつが「旧小澤家」です。

IMG_0925

旧小澤家住宅は江戸時代後期から新潟町で活躍していた商家・小澤家の店舗兼住宅です。現在は新潟市文化財として一般公開されています。

IMGP6011

典型的な町家作りの住宅は、2002年に小澤家から新潟市へ土地と建物が寄贈。その後改築をし、一般公開できる施設になりました。

IMG_0953

この日はボランティアガイドの方に、小澤家や新潟湊の歴史を教えてもらいながら見学しました。

IMGP6013

小澤家は元々、米穀商を営んでいましたが、明治初期にこの地に引っ越してきて「回船経営」に乗り出した家です。日本海側というと「荒波!」というイメージを持っている方が多いですが、実際には波は太平洋側のほうが高く、船での流通はもっぱら日本海側が中心だったのです。

小澤家は北前船ブームに乗って大成功。運送・倉庫業、回米問屋、地主経営、石油商と様々な事業に進出し、新潟を代表する商家の一つとなったそうです。そして、その後子孫達は政界にも進出し活躍しました。

IMGP6025

この奥に長い町家作りは、当時の税金対策。通りに面した玄関の間口の広さで税金の課税が決まったから!だから通りに面した間口はなるべく狭く。そして奥に長い町家造りが日本中で見られるようになったのです。面白いですね。

IMGP6016IMG_0966

建物の中には、パネルがたくさんあり、歴史などさまざまな情報を見ることが出来ます。これを全部見てたら相当な時間がかかりそう!

IMGP6019 IMGP6020 IMGP6022IMGP6026 IMGP6027 IMGP6032 IMGP6045

ボランティアガイドさんのおかげで、普段はわからないような建物の話も聞けました! 蔵もお庭も見事でした。そして、屋根の作りにも金持ちならではの秘密が……(名称を忘れてしまった 汗)

入場料は200円!まち中にある歴史ある建物。ぜひその歴史に触れてみてはいかがでしょうか?

スポット情報

旧小澤家住宅


唐澤頼充この記事のライター 唐澤頼充(ライター/編集者)

 

スポンサーリンク

※本記事の内容は取材・投稿時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報につきましては直接取材先へご確認ください。