この記事のライター ハヤシユウ(作曲家)
11月23日(日)、十日町情報館(新潟県十日町市西本町2丁目)へとある演劇を見に行ってきました。
普段演劇を見ない人にとっては意外かもしれませんが、新潟県内では様々なアマチュア劇団が盛んに活動しています。今回は十日町市を中心に活動をしている「劇団 御の字」さんの公演「Iの箱」を見に行きました。
十日町市へ向かう道のりは山道が多く、いくつもの坂やトンネルを越えていきます。そんな風景の中、突然近代的な建物が見えてきました。公演の会場である「十日町情報館」です。
入り口にはこのように看板が設置してありました。遠くまで演劇を見に来ることはあまりないので、入る前から楽しみです。
十日町情報館は、図書館を軸に、視聴覚ホールや研修室などが集まった施設となっています。今回は席数93の視聴覚ホールでの公演でした。
残念ながら内部の様子や演劇の様子は撮影していませんが、手に汗握るシリアスな展開、役者の迫真の演技であっという間の一時間半でした。12月にも同じ公演を会場を移して行うそうですので、気になる方はチェックしてみてください。
(実は今回の公演のために楽曲をいくつか書き下ろしましたので、BGMが気になる方もぜひ!)
- 劇団御の字 公式サイト:http://onnoji.okoshi-yasu.com/
さて、せっかく十日町まで来たのだから少し見学して帰ろう、ということで図書館の方も見てきました。図書館は通路も広く、ライトアップも凝っていて、さながら新しい本屋にいるような気分になります。
畳の上で本を読めるコーナーも有りました。これは他のどの図書館でも見たことがありません。時間があったらぜひここでくつろぎながら本を読んでみたいです。
また、こんな風にテーマごとに本棚を編集している点も、本屋みたいに感じた所以かもしれません。
他にも、十日町市ゆかりの「大地の芸術祭」の特集コーナーがあったり、12月が近いということでクリスマスの特集コーナーがあったり、あちらこちらで工夫を凝らしていました。
そして入り口から少し歩くと、図書館のメインスペースが見えてきます。
・・・!!
な、なんだこれはっ!!!!!
この無駄にカッコイイスロープはっ!!!
大スペクタクル!!!
実はこの段差になっている構造、この地域で有名な「河岸段丘(かがんだんきゅう)」をモチーフにしているようです。川沿いにできる階段上の地形のことで、津南町にある9段の段丘は日本一の規模なのだとか。
この地形のこともはじめて知ったのですが、それを公共施設の建築で再現してしまうとは驚きです。
すかさず写真を撮らずにいられなくなった僕は、事務所で許可をいただきます(図書館内での撮影は見学という形で許可が必要になります)。やはり、建築の見学に来る方が多いようで、「今日は建築を見に来られたのですか?」と尋ねられました。
そして何を隠そう、このカッコイイ建築に目をつけられ、あの「図書館戦争」のロケ地に選ばれたようです。
このようにポスターも貼ってありました。また、ショウケースには台本や記念品も飾られています。図書館戦争のファンの方も訪れると楽しい場所になっていると思います。
図書館の中にはゆったり居座れるカフェもあります。図書館内なのであまり大きな声では会話できませんが、図書館を歩き疲れたら少しブレークタイム、なんてのもいいかもしれませんね。
というわけで、演劇を見に行ったつもりが情報館の建築にも魅せられてしまった一日でした。写真ではこの圧巻の空間をあまり伝えられませんので、十日町へ行った際はぜひ足を運んでみることをおすすめします。また、劇団御の字「Iの箱」次回公演もよろしくお願いします。
レポ情報
十日町情報館
- 新潟県十日町市西本町2丁目
- http://www.city.tokamachi.lg.jp/kosodate/00559.html
劇団御の字公式サイト:http://onnoji.okoshi-yasu.com/
(次回公演は12月6日・7日、月潟稽古場にて)
この記事のライター ハヤシユウ(作曲家)
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