佐渡路線バスの旅その3 真野で酒蔵見学、眞陵&真野鶴!

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あらきやすしこの記事のライター あらきやすし(会社員)

前回、宿根木(「佐渡路線バスの旅その2 宿根木滞在僅か1時間・・・」)を散策し、小木港まで戻ってきました(13:52)。小木港佐渡汽船前のバス停で待つこと10分ほど、「小木線 佐和田行」のバスに乗り込みます。(14:01)。

途中、バスは西三川ゴールドパーク前を経由しました。そこで午前両津9からご一緒したご夫婦が乗ってこられました。ご夫婦は小木でたらい舟を体験などされた後、このコールドパークで砂金採りの体験をされたそうです。

そのままバスは一路、真野・佐和田方面へ向かいます。6月初旬という事で、真野湾沿いの国道ではカンゾウの花も見る事が出来ました。ご夫婦は真野の手前で下車。僕はそのまま、真野新町の次のバス停「長石」で下車しました。(14:55頃)

ここから歩いて5分ほどのところに、『逸見(へんみ)酒造』さんがあります。

佐渡で一番小さな酒蔵『逸見酒造』さん

sado-bus-03-01逸見酒造さんは、佐渡に数ある酒蔵の中でも一番小さな蔵元です。しかし、創業は明治5年と古く、歴史のある蔵元なのです。代表銘柄は『眞陵(しんりょう)』。真野にある順徳天皇の御陵(火葬塚)が命名の由来です。

そんな逸見酒造さん、酒蔵見学もできます。特に事前予約は要らないそうです。8:00~17:00のうち、お昼休みを除いた時間帯(11月中旬~3月の酒造りの時期は見学はお休み)です。

sado-bus-03-02蔵の中、酒造りの時期ではないので、静かでした。実際に作業しているところは見る事が出来ないのですが、酒造りの工程に沿って、色々な設備・作業場を見せて頂きました。

sado-bus-03-03これは、酒米を蒸す釜です。結構年季が入った感じの「和釜」。現在、「和釜」で酒米を蒸す蔵元は僅かになってしまったそうです。逸見酒造さんの酒造りの拘りの一端が感じられます。

sado-bus-03-04こちらは仕込みの部屋。青いものは「もろみタンク」です。杜氏さんが大きなタンクの中を長い棒でかき混ぜている映像を見たことある方も多いと思いますが、この「もろみタンク」がその場所になります。

一通り、酒蔵の中を見せて頂いたのち、『今日は何(←交通手段)で来ましたか?』と訊かれたので「路線バスで・・・」と答えると、ちょっとビックリされてしまいました。が、「バスなら飲んで大丈夫ですね」と、試飲を勧めて頂きました。

奥から逸見酒造さんのお酒を何本か持って来ていただき、ちょっとずつ、試飲させて頂きました。「眞陵」でも本醸造、吟醸、大吟醸などなど、色々種類がありますし、他にも「至」などの銘柄もあります。

酒蔵見学の嬉しい所は、酒造りの現場を見る事が出来るだけでなく、実際に試飲して好みの味のお酒を選んで購入できるところですね。地方発送も対応してもらえます。

『この後はどうされるんですか?』と訊かれたので「あ・・・もう1軒、酒蔵見学に行って見ようと思ってます」と答えたところ『すぐ近くなんで送っていきますよ』と車を出して下さいました。

県内の酒蔵見学の元祖『尾畑酒造』さん

 

真野地区にはもう1軒、酒蔵見学ができる蔵元があります。「真野鶴」が代表銘柄の『尾畑酒造』さんです。真野新町交差点から歩いて5分ほど、「逸見酒造」さんからだと歩いて10分ほどですが、車で送って頂いたので数分程で到着です。

sado-bus-03-05実は「尾畑酒造」さんは、新潟県内で一番最初に酒蔵見学を始めた蔵元です。そんな理由もあってか、正面玄関には、観光旅館なんかでよくある「歓迎 ●●様」と書かれた看板があったりと、観光施設的な様相になっています。

sado-bus-03-06正面に入ると「ご案内コーナー」。最初に応対してくれたのは、小柄な外国人っぽい若い女性でした。留学生か研修生かな?と思ったのですが、どこかで見たことあるような気もしたり・・・。(後ほど気が付いたのですが、ブリンダさんでした)

sado-bus-03-07「逸見酒造」さん同様、この時期は酒造りの実際の場面を見ることはできません。そこで「尾畑酒造」さんは5分ほどのビデオで酒造りの工程・様子を紹介してくれます。

sado-bus-03-08ビデオが終わると、いきなりですが「試飲販売コーナー」です。ここで「真野鶴」はじめ、「尾畑酒造」さんの各銘柄や、「おけさ柿」で作ったワインや焼酎などが試飲できます。もちろんこの場で購入もできます。

sado-bus-03-09「尾畑酒造」の仕込み蔵です。普段はガラス越しで中の様子を見ることが出来ます。今回は特別に、ちょっとだけガラス戸を開けて頂きました。

他にも、蔵の内部を見学できるほか、ギャラリーなどもあります。

2つの酒蔵見学を終えて

「逸見酒造」さんは佐渡で一番小さい酒蔵という事もあり、本当に素のままの蔵の様子を見学できます。「尾畑酒造」さんは一番最初に酒蔵見学を始めたという事もあり、観光施設としての側面も強くなっています。それぞれ切り口が異なる「酒蔵見学」を同時に体験してみるのも面白いですよ。

酒蔵見学を終えて、いよいよ路線バスの旅も終盤、佐和田へ向かいます。

(続きます)

第一回の記事:佐渡路線バスの旅その1 島内フリーパスで佐渡縦断!

前回の記事:佐渡路線バスの旅その2 宿根木滞在僅か1時間・・・

スポット紹介

逸見酒造

  • http://henmisyuzo.com/
  • 開館日時:8:00~17:00(12:00~13:00頃は除く) (4月~10月中旬は見学はお休み)
  • 見学料:無料

尾畑酒造


あらきやすしこの記事のライター あらきやすし(会社員)

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※本記事の内容は取材・投稿時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報につきましては直接取材先へご確認ください。