この記事のライター あらきやすし(会社員)
前回(佐渡路線バスの旅その1 島内フリーパスで佐渡縦断!)に引き続き、佐渡路線バスの旅レポの第2回です。
今回、「佐渡路線バスの旅」を思いついたとき、真っ先に行きたいと思ったのが「宿根木」です。(あともう一つありますが、それは次回)
佐渡には毎年何度か渡っているのですが、「宿根木」はじめ南部地域はしばらく行ってなかったのです。その間に有名な「三角家」が一般公開されたので、何としても「宿根木」に行こうと思いました。
しかし、バスの時刻表を見ると宿根木行のバスの本数がとても少ないのです。12:25小木港発の「宿根木線」沢崎行に乗車します。
いざ、宿根木へ向かいます。
「宿根木線」はちょっと小振りなバスでした。小木の市街を離れると、時折海が見える坂道を上ったり下ったりしながら、宿根木方面を目指します。
途中、深浦の集落を経由しました。普通、車や観光バスで宿根木へ向かう場合、先ず通らないところです。山道を抜けたと思ったら、いきなり目の前に海と港が見えてきて、おお!と思いました。これも、路線バスの旅ならではの楽しみです。
小木港を出発して15分、「宿根木」に到着しました(12:40)。
久しぶりの「宿根木」です。行きたいところ、見たいところがたくさんあります。・・・が、しかし!帰りのバスはきっかり1時間後の13:40。そのバスがなんと最終便。つまり、「宿根木」には僅か1時間しか居る事ができないのです。
三角家へGO!
という事で、先ずは「三角家」に、そのあと時間ある限り色々見て行こう!と心に決めて、「三角家」に真っ直ぐ向かいます。
という事で真っ先に、「三角家」に来ました。文字通り、三角形の敷地に建てられた民家。建てられた年ははっきりしていないのですが、150年ほど前のものではないかと言われています。狭い敷地に民家が密集した宿根木の集落、限られたスペースを有効に活用するために、当時の船大工の技術力で建てられました。
以前に宿根木を訪れたときは、まだ住居として使われていたため、ガイドブックには「静かに外から見学してください」というような注意書きがありました。その後、ここに住んで居た深野アサさんが親族のいる県外へ移られる事となり、この「三角家」を宿根木集落に託して行かれました。そこで2012年から「宿根木を愛する会」の皆さんの尽力により一般公開されています。(4月~11月末までの土日祝祭日。入館券は「三角家」のペーパークラフトになっています)
吉永小百合さんも訪れた三角家
2014年のディスティネーションキャンペーン、JR東日本「大人の休日倶楽部」のTVCMやポスターでこの「三角家」が登場しました。女優の吉永小百合さんが「三角家」の前を訪れていましたね。
こんな感じで。
同じ位置で記念写真を撮る観光客の姿も多く見られました。
「三角家」で受付をしていた「宿根木を愛する会」の方と、色々お話をしているうちに、あっという間に時間が。そう、1時間しか無いのです。
今度はもっと時間のゆとりを持って来ようと思いつつ、集落内をちょっとだけ回ります。
駆け足で宿根木集落を散策
宿根木の集落の中では珍しい、洋風建築物。旧宿根木郵便局の局舎です。緑色の外観が鮮やかなのですが、なぜか宿根木の雰囲気に合ってます。それもそのはず、大正10年(1921年)に建築されたのだとか。
こちらは公開民家「清九郎」。「三角家」よりも前から公開されています。かつては船主の邸宅だったとか。本当はここも中を見学したかったのですが、時間が無く外観だけ。。後ろ髪引かれる思いで、バス停に戻りました。
三角家基金にご協力を!
そうそう、「三角家基金」の協力も呼び掛けています。一口500円、寄付すると三角家のリーフレットがもらえます。このリーフレットは長岡造形大学 木村研究室の協力のもと作られたもので、三角家の平面絵図や解説などが掲載されています。
また、別売りで三角家のペーパークラフト(入館券よりも大きいサイズです)も販売。これらの基金や、ペーパークラフトの収益、入館料などが、この三角家の維持管理に役立てられています。
さて、とりあえず、三角家は見学できたという事で、次の目的地へ向かいます。「宿根木線」で小木へ出て、再び「小木線」に乗車し、真野まで戻ります。
(続きます)
前回の記事:佐渡路線バスの旅その1 島内フリーパスで佐渡縦断!
スポット紹介
宿根木 三角家
- 開館日時:4月~11月末までの土日祝祭日/午前9時~午後4時
- 入館料:大人300円/小人150円
この記事のライター あらきやすし(会社員)
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