この記事のライター シロート雅(柳都まちなか人)
登山家・深田久弥(ふかだきゅうや)の日本百名山。新潟には9座あります。朝日岳、飯豊山を加えると11座です。
その中のひとつである「巻機山」は際立つ個性を放つ新潟が誇る名山。新潟、群馬の2県にまたがり、「春夏秋冬」見どころがあり、絶景ポイントも多く美しい山です。
越後と上州を結ぶ清水街道(現国道291号線)の新潟側終点(始点)が清水集落で、その中を抜け林道を上がると桜坂駐車場が登山口になり、同時に三合目となります。
巻機山の標高は1, 967m。桜坂駐車場から約1, 200mの標高差を登ります。ルートは2種類、3コースあり、ヌクビ沢、割引沢を遡上する沢コースと井戸尾根を登るコースです。沢コースは上級者向けで熟練者との同行をお勧め。初・中級者向けの井戸尾根コースを登っても山頂までは4時間はかかります。
山の鉄則である早立ちがお勧め。日の出とともに登りはじめる登山者もいるくらいです。
井戸尾根コースは、展望の開ける五合目までは広葉樹林帯の中を。そして絶景ポイントの六合目までは、美しいブナ林の中を進みます。
六合目から高木がなくなると七合目です。そこから見える山頂は、「ニセ」です。
このあたりまで来ると、山頂はまだか・・・まだか・・・まだか・・・
山頂と思しきピークまでくると、目の前に大迫力の本峰が立ちはだかり、山頂の遠さにがっかりするとともに、その美しさに感動します。
湿原にできる池・池塘(ちとう)が有名なのは尾瀬ヶ原ですが、越後の百名山である「苗場山」「平ヶ岳」「巻機山」は、山頂近くにあり、天空の楽園と呼ぶにふさわしい景観です。
季節外れの超大型台風は、予定通り?の「台風一過の青空」を提供してくれました。
本日もドンピシャの「感動探訪」を手にいれました。
ありがとう、巻機山、また来るよ。
巻機山
- 対象:中、上級者向け
- 標高最高点まで、登り5時間、下り3時間半(休憩含む)
- 山頂より割引岳へは往復1時間、牛ヶ岳へは往復1時間半
ライター シロート雅(柳都まちなか人)
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