この記事のライター 唐澤頼充(ライター/リサーチャー)
新潟市の中でも古い商店街として知られる「下本町商店街」通称フレッシュ本町。7月5日、ここで大学生プロデュースによる七夕祭りが開催されたので行ってきました。主催は下本町商店会と新潟県立大学、協力に新潟青陵大学と大学と商店街がコラボレーション!タイトルは「にいがた下町物語-堀に願いを-」。
新潟県立大学と新潟青陵大学の学生さん達がいたるところで、出店を出したりイベントを盛り上げていました。開始は16:00から。天候にも恵まれスタート時はまだまだ外は明るいです。
下本町商店街といえば、この「フレッシュ本町」という昭和レトロな看板と、沢山の露天が特徴。
お祭ということもあって多くの露天やお店が遅くなってもお店を開けていました。
こちらはイベントのひとつで、カラフルなチョークで道路に落書き!小さな子どもから大人まで、それぞれ思い思いの落書きが商店街のいたるところに描かれていました。
また、トートバックにオリジナルの絵を描ける企画も。これも学生さん主導。
また、「全部で何個だろう?」と思うほど多く吊るされていた提灯。これも学生さんが夜を徹して作ったそう。
このお祭用の食べ物やグッズも一部販売。焼きおにぎりや焼きそば、浜焼き。あと、光る目玉といったオリジナルグッズも販売。
地元のお店も夜まで店を空けておもてなし。なかなか、下本町商店街のお店に来ることはないのですが、こういう機会があるとついついお店を覗いてしまいますね。皆さん気さくに話しかけてくれて楽しかったです。
さて、イベントのサブタイトルにもなっていた「堀に願いを」。「星ではなく堀?」と思った方も多いかもしれませんね。今回の七夕祭りは下本町商店街だけでなく、かつてお堀があった早川堀通りも範囲に含めているのです。早川堀通りは以前に「いよいよ完成!新潟市早川堀通りの水辺空間」という記事で紹介したように、お堀を模した水辺空間が整備されました。
そこに灯籠がたくさん並べられています。これが夜になると・・・
ちなみにこの灯籠、中はLED電球。本物の火ではないのですが、ランダムに光が強くなったり、弱くなったりするので、まるで本物の火のようにゆらゆら揺らいでいて綺麗でした。そして水辺には友禅流しも。赤と青の友禅は、たぶん織姫と彦星。
下本町商店街から早川堀通りまでは、すこし離れていて数分歩くのですがその道中には影絵アートがいくつも民家やビルの壁に映されていました。これ、七夕のストーリー仕立てになっているのだとか。学生さんらしい素敵な発想!頑張りますね~
そんなこんなで暗くなってきた下本町商店街を提灯の明かりが照らし始めます。
地元の方か、お客さんかが何箇所かで、椅子やテーブルを出してお酒を飲んだり、浜焼きを食べたり。のどかな雰囲気になってきました。
いつもは真っ暗になる商店街も、この日ばかりは七夕の天の川に負けないくらい明かりが灯っています。子どもたちは会場で配られた「ドリカムボール」と呼ばれる光るボールや、光る目玉を付けて大はしゃぎ!
終盤には、暗闇の中光で絵を描くアート写真の撮影がされていました。
このようにいろいろな催しがあった下本町商店街の七夕祭りですが、準備を始めたのは1ヶ月前だそう!この短期間にいろいろ準備された学生さんと商店会さんに驚きです。というのも、9月により大規模なイベントを企画しており、今回はそのプレイベントの要素も強かったのだとか。
地元の大学生が地元の商店街としっかり連携してまちおこしを仕掛けていくというのは良いですね。9月のイベントに期待がかかります。
古い建物に露天が並ぶ昔ながらの商店街。ぜひ、一度下本町に足を運んでみてはいかがでしょうか?
ライター 唐澤頼充(ライター/リサーチャー)
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