この記事のライター あらきやすし(会社員)
昨年(2013年)3月にオープンした『トキふれあいプラザ』。
ここのキャッチコピーは『トキまで2センチ!?』トキを間近で観察できる新しい施設です。
今春、ここで3羽のヒナが誕生し、たいへん注目されているこの施設をご紹介します。
※訪問したのは昨年の9月です。
先ずは「トキの森公園」へ・・・
『トキふれあいプラザ』があるのは、新穂地区内にある『トキの森公園』です。ここには「トキ保護センター」があり、以前から人工飼育中のトキを観察することができました。
しかし、従来の観察ルートは何十メートルも離れた場所からしかトキを見ることが出来ませんでした。トキはもともと、非常にデリケート、と言うか臆病な鳥なのです。
そんな「トキ」を僅か2センチの距離で観察できるという、まさに画期的な施設なのです。
早速、入ってみましょう!
先ずは、従来からある『トキ資料展示館』に入館。ここで、「環境協力費」を200円、支払います。
資料館内部には、日本の野性最後のトキ「キン」のはく製が展示されているほか、トキに関する様々な資料を見ることが出来ます。
展示スペースを抜け、いよいよトキの観察通路へ。・・・と、ここは従来からある観察コースです。
この柵の向こうが「トキ保護センター」。50メートルほど離れた場所からの観察になります。
たくさんのトキが居ますね。この「トキ保護センター」で人工飼育された中から選抜された個体が、新穂正明寺にある「トキ野性復帰ステーション」へ移され、訓練された後に放鳥されています。
しかし、50メートルは確かに遠い。
望遠レンズで頑張って撮ってみました。
さて、いよいよ、「トキまで2センチ」へ向かいます。順路に従って進むと、建物の外に出てしまいました。ここから先は公園内を数分ほど歩いて進みます。
いよいよ「トキまで2センチ」のコーナー
茶色い大きなケージのある建物が見えてきました。これが『トキふれあいプラザ』です。
先ほど支払った「環境協力費」で、『トキふれあいプラザ』にも入館できます。
館内に入ると先ずは2階へ。ケージ全体を見渡せるようになっています。
トキ、居ました! さっきの観察ルートよりは近い!木の上に留まっています。
が、しかし!「2センチ」とは、ほど遠い気もします。
順路に従って、下のフロアへ進みます。
そうです、ここからがいよいよ「トキまで2センチ」のコーナーになります。
ガラズ窓のすぐ向う側がトキの捕食場です。お腹が空いたら、このガラス窓のすぐ近くにやってくる、という訳です。このガラス窓はマジックミラーになっていて、トキの側からこちらの方は見えないようになっています。なので、警戒心が強いトキも、容易に近くに来てくれるのです。
しかし、トキは相変わらず木の上に留まったまま。
トキの代りに、ドジョウ(トキの餌)が近くにやって来てくれました。
ボランティアガイドさんによると、今日はもう食事の時間が終わっていたようです。
うーん、残念。諦めかけたその時、木の上にいたトキが降りてきました。
なにやら、ウロウロしています。
そして、だんだん近くに寄ってきました。
おお!こんな近くに!
「2センチ」とまではいかなかったものの、10センチくらい近くまで来てくれました。
目の前で、ドジョウを捕食するトキ。次第に周囲からは「ドジョウ、逃げて!」の声が漏れてきます。
この『トキふれあいプラザ』は、飛翔可能な大型ゲージの中で、野性下のトキの生態に近い環境が再現されています。つまり、間近でトキが見られるだけでなく、トキの生態も観察できる施設なのです。
余談ですが、「トキの森公園」の売店で販売している『枝豆ソフト』もおすすめです!
佐渡では現在、放鳥された「トキ」の数も順調に増えてきています。
運が良ければ、放鳥トキを見ることが出来るかもしれません。
(2014年1月に放鳥トキを目撃しました)
※放鳥トキにもし出会ったら、追いかけまわしたり大きな音を立てたりしないで下さい。
今季、ヒナが誕生した『トキふれあいプラザ』では、トキの子育ての様子も観察できます。
あなたもぜひ、『トキふれあいプラザ』で、間近で「トキ」を観察してみませんか?
スポット紹介
トキの森公園
- 住所〒952-0101 新潟県佐渡市新穂長畝383番2
- 電話:0259-22-4123 FAX:0259-22-4123
- 営業時間:8:30 – 17:00 (入場締切り 16:30)
- ウェブサイト:http://tokinotayori.com/
この記事のライター あらきやすし(会社員)
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