春だよ!山だよ!ずいこくルーペ

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この記事のライター 雪野瑞谷(環境保全系技師)

葉桜の季節の入り口に。雪野瑞谷です。 今回はレポではなくワンテーマで「私としては、これいんじゃね?」なイベントを紹介するコーナー、ずいこくルーペです。レポする前ですので、レの前はル、ポの前はぺ、あいだ伸ばすのは都合かご愛嬌、すなわち「ルーペ」です。さてクローズアップしていきましょう。レンズを「山」にセットすると、4つ見つかりました。(というか気になったイベントがみんな山に関係してたんです)

ちなみにこのおススメは地図がオシャレなPinterestでマッピングしました。よかったから活用してください。 Pinterestボード『ずいこくルーペ 4月「山」』http://p.tl/Xqtq

1.春山登山展

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画像引用:公式サイトより

古町で開催中。20日(日)まで

「春山登山展は、新潟市古町通近辺のお店やギャラリーを舞台に、 新潟の作家さんが写真、イラスト、テキスタイル、立体作品などを展示するイベントです。基本的に一人一部屋をつかって展示をします」(引用:公式サイトより)

なるほど。古町周辺のあちこちでいろんな作品がみれるんですね。いいじゃないですか。好きですよ、古町。あそこを歩けるんですね。春山登山て名前が気になりますね。

もうあと会期は今週末までですが、ぜひ行ってみたい催し。なんでこのネーミングか意図は知らないけど、古町の先にあるこんもりとした砂丘、あそこを山と見立てて登ってみるのも面白いな。

イベント情報

春山登山展

  • 日時:2014年4月4日(金) ~ 20日(日)
  • 場所:新潟市古町周辺(hickory03travelers / 日本海タワー / 蔵織 / 新潟市美術館ミュージアムショップルルル)
  • 入場料:共通パス500円 (日本海タワー、ルルルは無料)
  • 主催:hickory03travelers
  • 公式サイト:http://www.h03tr.com/haruyama
  • Twitter:https://twitter.com/haruyamatozan5

2.浜メグリ 浜の春展2014

 

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画像引用:公式Facebookより

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画像引用:公式Facebookより

角田地区で開催。今週末19日(土)から21日(月)まで

「角田山のふもとにある角田地区(越前浜・角田浜・五ヶ浜)には、いくつもの創作、製作、表現の現場があります。―中略― 地区内に散在するそれぞれの自主イベント。その会場は、工房、古民家、一般民家、公会堂、ワイナリー、美術館などいろいろです。会場主が醸し出すそれぞれの雰囲気、そこを行き来することでのまちあるきなどなど、いらっしゃったみなさまご自身で自分にあった楽しみを見つけ出していただけましたら幸いです」(引用:公式Facebookより)

地形ファンの私としては個人的に角田地区はディープスポットだと思っておりました。なぜなら、弥彦・多宝が肩の荷を下ろすように角田山を置いて、そこからずらーと砂丘が続く。松林と、東洋の黄金丘陵かと(いいすぎ?笑 しかしカーブドッチがあるか)見紛うような傾斜。そして佐潟をはじめとする4つの潟が残っている潟密集エリア。という怪しく自然・地形豊かなスポットです。そして八珍亭のレバニラ炒め。

このイベントは春と秋にあるみたい。今回は今年の春版。角田にそんなに創作場が多いとは知らなかったし、家並みも気になってたし、歩いてみるのとても楽しみです。

カーブドッチはもちろん、仁箇堤の残桜などといっしょに楽しめるかも。

イベント情報

浜メグリ 浜の春展2014

  • 日時:2014年4月19日(土) ~ 21日(月)
  • 場所:新潟市西蒲区角田地区(越前浜・角田浜・五ヶ浜)
  • 主催:角田地区コミュニティ協議会
  • Facebook:https://ja-jp.facebook.com/hamameguri

3. 姫田忠義ドキュメンタリー連続上映会 第4回「竹縄のさと」「茂庭の暮らし」

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画像引用:公式サイトより

26日(土)15時より、まつだい郷土資料館(十日町市)にて。

「まつだい郷土資料館を会場に、姫田忠義、伊藤碩男、小泉修吉により1976年創立された民族文化映像研究所(民映研)が製作した全作品119本を、数年に渡り上映します。民映研の映像は、徹底したフィールドワークを基に、人の生業、行事、祭り、人同士の繋がり、自然との関わり方といったことをできるだけ忠実に記録しようという姿勢が見られ、高度成長期から50数年に渡り私たちが失いそうになっている遺伝子が揺さぶられ、懐かしさと恋慕、悔しさを感じさせられるものです」(公式サイトより引用)

東京の民映研の方がわざわざ毎回越後妻有まで来て119本上映(まだ5本)するというクレイジーな催しです 笑。この受け入れ力が大地の芸術祭の里のすごいところですが。

名誉所長の姫田忠義は、各地を回り暮らしや生活、お祭りを映像として記録した、映像人類学の人です。その師である宮本常一(日本各地に通い人々の生活や問題を文章と写真で記録した民俗の巨人で、貧困する地域の振興にも努めた。佐渡のおけさ柿や鬼太鼓座、山古志のニシキゴイや闘牛などを振興した人。いまやその恩は忘れ去られてるようですが…)の意思を継ぐ形になった人らしいです。

今回は福島の茂庭地区の四季折々の暮らし、秩父の竹でつくる竹縄の回が上映されます。

私は過去2回いきました。映像からみる暮らしはとても熱く、衝撃的でしたし、関東・越後から集まる人々もずいぶんディープでした。それに前回は羽黒山伏のかたもおいででした。

地元産の食材をつかったごはんもおいしかった。甘みたっぷりの雪下大根をオリーブオイル和えのみそで食べるのがたまらんくて…。それに妻有名物「天神囃子」も聞けた!

姫田氏は「記録は未来のためにある」「民俗の文化は泉」とおっしゃっています。そのわきでる水を汲んで、未来を潤していけたらいいなと思います。

イベント情報

姫田忠義ドキュメンタリー連続上映会

  • 第4回 「竹縄のさと」「茂庭の暮らし」
  • 日時:2014年4月26日(土)開場14:30~ 上映会15:00~ 懇親会18:00~
  • 場所:まつだい郷土資料館
  • 料金:上映会1000円(高校生以下無料) 懇親会1000円
  • 主催:姫田作品十日町上映会実行委員会
  • 共催:市民活動ネットワークひとサポ
  • 公式サイト:http://www.echigo-tsumari.jp/calendar/event_20140426_01

4.『角海浜物語』×『阿賀に生きる』いろり座談会&上映会

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画像引用:シツライHPより

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画像引用:シツライHPより

27日(日)10時より。岩室温泉のいわむろや、福井旧庄屋佐藤家にて。

「今年に入って『阿賀に生きる』の映像を観る機会がありました。阿賀の村々や老人たちの生きる姿に「美しい、これこそ新潟の宝だな」と思う気持ちと、「自分もこんな老人たちのようにいつか達観して生きられる日がくるのだろうか?今は時代が違うから無理なのだろうか?」「うらやましい」と思う気持ち、また佐藤真監督はじめ、『阿賀に生きる』を制作した人々へ向かって、「なぜこんな素晴らしい映画が撮れたのだろう、なぜ残そうとしたのか」ということを知りたいという興味がふつふつと湧いて出てきました。そうした感覚の余韻のうちに、過疎に消えた村「角海浜」を記録した斎藤さんへのインタビューに臨みました。すると斎藤さんのお話の端々で、『阿賀に生きる』の映像でみた老人たちがフラッシュバックしてきました。―中略―「角海浜」と「阿賀」。この海の村(角海浜)と山や川筋の村(阿賀)には少なからず共通点があり、またそれぞれの村に関わった人々のあいだにも、そこに惹きつけられた共通した理由があるのではないか、それは何なのだろうという問いから、この座談会を企画しました。その問いは今の時代に不可欠な答えに繋がっていると思うのです。―後略―」(引用:公式サイトより)

新潟の宝。。。ふーむ。とても興味をひかれます。角海浜は角田山の海側、阿賀は越後山脈の真っ只中、そこに共鳴することがあったのか、会場は多宝山のふもとの岩室温泉。山には独自の文化が多く、問題も多い。その昔の新潟の山の映像から、現代社会をみなおす機会になりそう。昼に足湯入ろうかな。

イベント情報

「シツライ ひとひら」presents <いろり座談会+16mmフィルム上映会> 『角海浜物語』×『阿賀に生きる』横断トーク〜自分を含めた世界の出来事〜

  • 日時:2014年4月27日(日)
  • 10:00~12:00 第一部 映画『阿賀に生きる』(1992年、佐藤真監督)16mmフィルム上映会(会場:新潟市岩室観光施設いわむろや内「伝統文化伝承館」)
  • 14:00~17:00 第二部 いろり座談会 『角海浜物語』×『阿賀に生きる』横断トーク
  •   パネリスト 斎藤文夫, 大熊孝, 小林茂, 旗野秀人, 村井勇, 桾沢厚子(会場:福井旧庄屋佐藤家)
  •   場所:新潟市岩室観光施設いわむろや内「伝統文化伝承館」(新潟市西蒲区岩室温泉96-1)
  • 福井旧庄屋佐藤家(新潟市西蒲区福井1908)※各々駐車場あり
  • 料金: 第一部 上映会…鑑賞無料(カンパをお願いいたします)
  •     第二部 座談会…500円(お茶、資料代)
  • 企画:ブリコール(桾沢和典・厚子)
  • 協力: 太秦株式会社、NPO法人福井旧佐藤家保存会、NPO法人いわむろや、灯りの食邸KOKAJIYA
  • 公式サイト:http://shitsurai.bricole.jp/898/

 

さて、山をめぐる4つのイベント、いかがでしょうか。

単なる講演会などにとどまらない、作品を楽しみ、お話や食べ物を楽しみながら、新潟を知られる、よさそうなイベントたちだと思います。

浜メグリは私がレポする予定ですが、どれでもいいのでぜひどなたか行ってみて、レポしてくだぬかのう。


雪野瑞谷ライター 雪野瑞谷(環境保全系技師)

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※本記事の内容は取材・投稿時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報につきましては直接取材先へご確認ください。