この記事のライター 唐澤頼充(ライター/リサーチャー)
2014年6月30日で営業を停止する「日本海タワー」。
砂丘の上に建設された展望台は昭和45年(1970年)に開業されてから、50年弱。時代の流れに押され、その役割を終えようとしています。
新潟に住んで10年。存在は知っていたけれど、一度も行った事がなかった施設。営業停止前に生で見てこようと、冬の新潟では貴重な晴れ間が覗く日に登ってきました。
正面の階段を登り中へ。
チケットと入り口のラックから取ったパンフレット。最初は「25分でめぐる~」の意味がわかりませんでした。展望台ってそんなに見るのに時間かかるかな?と。
階段には新潟の方言がたくさん貼ってあります。 どれも、年期の入った方言なのか、ひとつもわかりませんでした。階段はとても寒く、「まさか展望台には暖房がないのでは・・・」と心配しながら展望台へ到着。
さっそく写真を撮っている方に遭遇。展望台は暖房が効き、日当たりも良くぽかぽか。
初めてきたので知らなかったのですが、床がゆっくりと回転している!「25分間でめぐる・・・」というのは、展望台が360°回転するまでにかかる時間だったんですね。
展望台にはテーブル席がありゆっくりと座って新潟の景色を楽しめます。
喫茶もあるので軽食もOK。なんとWi-Fiも。パソコン持って来れば良かったと少し後悔。
とりあえずトマトジュースを注文。ゆっくりと展望台が一周するまで過ごすことに。
朱鷺メッセにNEXT21。今では日本海タワーより高いビルがたくさん。
万代シティ方面。越後平野と遠方には山脈。
ビックスワンとエコスタジアムもちらり。
海の向こうにはうっすらと佐渡島が見えます。
新潟西港、東港方面。
ゆっくりゆっくりと回る展望台。自分が回っているのか、それとも景色が回っているのかわからなくなるような時間。館内放送では「ふるさと新潟よいところ~♪」と新潟市民歌がかかりノスタルジックな雰囲気。
どこか時代の流れからポツリと取り残されてしまったような、それでいて昔懐かしい雰囲気を味わうことができました。
日本海タワーの歴史
ただの展望台だと思っていた日本海タワー。実は、新潟市水道局の水道配水池である南山配水場の屋上を開放したものだったんですね。この南山配水場の貯水タンクは、建設当時は日本初の階層式配水池として注目を集めたんだとか。
南山配水場は1968年完成。日本海タワーは、新潟市の水道創設60周年を記念して1970年8月にオープンしました。
ぐるぐると展望を回転させ続けてきた日本海タワーは2014年6月でその営業が終了してしまいます。
ぜひ、終了前までに一度訪れてみてはいかがでしょうか?4月からは入場料も無料になるそうですよ。
施設情報
- 日本海タワー 2014年6月30日をもって営業終了
- HP:http://www.niigata-ss.jp/tower/index.html
- 営業時間 9:00~17:00(12月~2月は10:00~16:00)
- 料金 おとな300円 こども100円
- 定休日 木曜日、年末年始
- 駐車場 あり(無料)
- 住所:新潟市中央区旭町通2-5229
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ライター 唐澤頼充(ライター/リサーチャー)
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