この記事のライター マルヤマトモコ(フリーライター)
新潟駅がリニューアルオープンしてから約1ヶ月が経ちました。
もう行かれた人も多いかと思いますが、すごい激変っぷりですよね。
鈍行のホームが新幹線と同じ高さで、新潟の街の上空を横切るのはちょっと不思議な感覚です(※一部従来通りの路線あり)
そして改札内の変化以外に、電車を使う用事がなくても訪れること自体が楽しいエリアがオープン!
その名も「CoCoLo 西 N+(ココロニシエヌプラス)」。
旧ヨドバシカメラゾーンというと「あ、あそこね!」という人も多いかと思われます。
ここは新潟の魅力の発信拠点となっており、新潟のおしゃれなお菓子やお酒のお土産や角打、ベーカリー、キッチン用品にステーショナリーなど、たっくさんの新潟ならではの商品が集められたゾーン。あまりのオシャレさに「ここ新潟!?」という声も何度か聞きました(笑)。
新潟の本がずらっと並ぶコーナーを訪れてみたところ、本のセレクトを担当した「そだたべBooks」の松尾雄一さんとバッタリ。
「新潟に関する書籍が古書・新書合わせて600タイトル以上揃っています。ほぼ全市町村を網羅しており、この空間のテーマでもある“クラフトマンシップ”コーナーもあります。地元出版社のアンテナショップ的存在を目指し、まだまだこれからグレードアップしていきますよ!」(松尾さん)
<そだたべBooks>
「そだてよう♪たべよう♪」をテーマにした書店。
イベント主催やイベント出店、ブックディレクションなどを手がける(https://www.facebook.com/pg/sodatabe/about/?ref=page_internal)
あれこれキョロキョロと目を奪われながら、この日、私が本命として向かったのが、ライブキッチンスタジオ「km-0 NIIGATA LABO(キロメートルゼロ ニイガタ ラボ)」。
新潟の名だたる料理人の皆さんが1日2回、日替わりでお料理を提供するオープンキッチンのレストランです。プロが作る様子を見たり、解説を聞いたりしながらの贅沢プログラムを堪能できるステージです。
この日のシェフは新潟の老舗(創業143年!)ホテル・イタリア軒から関本料理長と小岩副料理長が腕をふるってくださいました。
完成した料理はすぐに各テーブルへ!
この日のメニューは3品で、まず最初に提供されたのが、福島潟の食材を使った「南蛮海老のビスク 宮尾農園のみやたまのポーチエッグを添えて」。
それではみんなで「いただきます!」。
この新潟市北区・宮尾農園さんの卵「みやたま」がすごい!黄身がレモン色!
「野草やモミガラを食べて育った平飼い鶏の有精卵なので」とまずは司会から解説。続いてこのレストランを運営している一般社団法人ピースキッチン新潟の久保田健司さんの説明に会場中で「そうなんだ!」「わっ、本当に色が違う」という声があちこちで発生していました。
提供されたお料理をそのままいただくだけでは知りえない魅力を知る、まさに「km-0 NIIGATA LABO」は、エンターテイメント!
そして卵の周りをひたひたと包む南蛮海老のビスクは、濃ゆい海老の味が口いっぱいに広がる幸せ…。
料理人はもちろん、食材も新潟のもの。しかも普段スーパーに並ばないようなごく限られたエリアだけで消費されている食材なども登場しました。
あぁ、自分が暮らしている土地って、思っている以上においしい土地なんだなぁ。
よく「新潟は何もない」なんて言ってしまいますが、ちゃんと見るとすごく身近に魅力的なものがザクザクあるんですよね。
時には、生産者の方の解説も聞けるのが「km-0 NIIGATA LABO」。
この日は「あがの姫牛」という牛肉と「純白のビアンカ」というブランド豚を育てている株式会社佐藤食肉の佐藤常務が登場!
というか、お客様として来店されていたところ、急遽ふられてのPRタイム(笑)。
この日のお料理には「純白のビアンカ」が使われており、美味しさへのこだわりはもちろんのこと、育てて終わりではない、ブランディングまでこだわったお話に一同興味深々!
そしてそんな「純白のビアンカ」を使った二品目がこちら♪
「純白のビアンカ」は長時間じっくり低温で火を通した一品。一口食べると脂と旨味がじゅわ~っと出つつもくどくなく、しっかりとした食べ応えに。本気でお代わりを頼みたかった!!
ヒシの実は、新潟の潟の食材としては代表的かつ太古から食べられていたもの。「クワイに似ている」という解説でしたが、個人的にはちょっと栗のような食感だと思いました。これ、本当に食べてみたかったから嬉しかった~♪
そしてデザートの「フレンチトーストとアイスクリン 越後姫のコンフィドチュールをかけて」は、一晩寝かせて焼き上げたフレンチトーストが乗ったお皿に、目の前でコンフィドチュールをかけてくれるサービス付き!テンションがひたすら上がります(笑)。
さてさてお腹もいっぱい、満足度もいっぱい。
せーのっ「ごちそうさまでした!」
…と、それで終わらないのが「km-0 NIIGATA LABO」。
まだまだ久保田さんの解説は続きます。
新潟駅は新潟観光の起点=km-0。
このレストランで感じた新潟の食文化の豊かさを、ここからさらに楽しんでいってほしいという願いが込められた場所なのです。
おいしさを実感し、背景のストーリーを聞くと、満足度が何倍にも感じられるし、もっと新潟のことを知りたくなってきます。まさにこのレストランはそんな想いが湧き上がる場所でした。
というわけで、新潟駅で新潟の食の魅力に触れたら、新潟各地へ!
生産者さんの現場に行ったり、地元シェフたちが作り上げる美食を楽しんだり…そんな経験はもっと新潟を好きになる機会になるはずです。
この春〜6月いっぱいまで、新潟ではガストロノミー(地域に根付いた食文化)を楽しむ「レストランバス」が走っています。
レストランバスとは、1階がキッチンで、2階がオープンエアのテーブル席となっているバス(雨の日は透明の屋根が出ます)。
生産者の元を訪ねて体験や解説を楽しみ、バスに戻ったら地元シェフが地元食材を使って仕上げた料理を堪能できるバスツアー。3年前に新潟が全国に先駆けて導入し、毎年春に運行しています。
このレストランと同じピースキッチンが運営しており、この「km-0 NIIGATA LABO」と「レストランバス」は線で結ばれています。
<今年のレストランバス詳細>
http://www.km0niigatalab.com/tour.html
<過去のレストランバスのレポート>
https://niigata-repo.com/fooddrink/post-8739/
知っているつもりでも、意外と知らない新潟の顔がたくさん見られる「食」体験。
ぜひ、新潟駅を拠点に広大な新潟のフィールドへ!
身近すぎて知らなかった「すごい新潟」「おいしい新潟」が待っています。
まずは、「km-0 NIIGATA LABO」のライブキッチンで、体感してみませんか?
店舗情報
「km-0 NIIGATA LABO」ライブキッチン
開催日程:毎週月〜土曜日の18:00〜19:30、20:00〜21:30
料金:1人3,240円(別途ドリンク代)
参加方法:予約優先先着順
URL:http://www.km0niigatalab.com
最新情報はFacebookをチェック!
https://www.facebook.com/Km-0-niigata-lab-621437994868269/
この記事のライター マルヤマトモコ(フリーライター)
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