1月12日に新発田市カルチャーセンターで「城下町しばた全国雑煮合戦」が開催されました。この企画は、全国各地から趣向を凝らした創作雑煮が集い、日本一を争うイベントです。新潟でも年々認知度が高まってきたこのイベントは、今年でなんと10回目を迎えました。
参加者がコインで投票し、その年の征夷大将軍を決めます。
この日は何度か雪が激しく降るあいにくのお天気。大学時代の友人が秋田から遊びに来ていたので、2人で雑煮合戦に初参加。臨時駐車場に車を停め、シャトルバスで会場に向かいます。
11時頃に会場に到着。「カルチャーセンター」と聞いていたので、「建物の中かな?」と思っていたら外会場!会場は踏み固められた雪と、水溜りでピッチコンディションは最悪。そんな中にも関わらずたくさんの人手が。約2万人の来場者があったそうです。
会場にはテントがズラリ!さまざまな創作雑煮と、呼び込みの声がけでどれにしようか迷ってしまいます。とりあえず会場を一周して、最初の雑煮を選びました。
1杯目は、加茂商工会議所青年部の「特製!かも汁雑煮」。そして、第4代征夷大将軍に選ばれた城下町しばたもちもち会の「ずわい蟹とはまぐりだしの特選雑煮」。
特製!かも汁雑煮は、昔ながらの雑煮と言う感じで、細かく刻まれた野菜が一杯。昔なつかしの味。
ずわい蟹とはまぐりだしの特選雑煮は、厳選された具材がごろり。いくらとずわい蟹で豪華、上品な旨みがありました。
2杯目は、米沢のB級グルメの祭りでグランプリ連覇中、山形県から参加のそばや伝右エ門の「もち天ぞう煮」。そして、初代征夷大将軍を受賞した長野県から参加の下諏訪商工会青年部の「真・御柱の恵み雑煮」。
もち天ぞう煮は、天ぷら風にしたもちと青海苔、だし汁の相性が抜群!山形のきのこもいい味。
真・御柱の恵み雑煮は、御柱に見立てたチクワが迫力。桜海老の甘みがアクセントになっていました。
3杯目は、新発田の(有)魚喜久の「しばた雑煮『極み』」。そして、第6・7・8代征夷大将軍を受賞した村上商工会議所青年部の「越後村上 俺の闘魂牛雑煮」。
極みは、いくらと塩引き鮭の親子演出に、つくねや具もかなり豪華。思わず「採算合わないんじゃない?」と思ってしまうほど。
俺の闘魂牛雑煮は、辛いだし汁の変り種。村見牛はハンバーグのような肉団子になっていました。まさかの写真取り忘れ・・・
と、3杯でお腹一杯に。お餅がなかなかお腹にたまりますね。飲食スペースとして開放されたカルチャーセンターのホールでは、ライブや看板娘コンテストなどステージイベントで盛り上がっていました。しばたのゆるキャラ、アスパラくんも会場を盛り上げていました。
テントで長い行列ができていたのが新発田市のパスティチェリアドルチェの「スウィーツパフェ雑煮」。
ミルフィーユ、プチシュー、クレープなどの入ったデザート雑煮!見た目も可愛く仕上がっています。
し、しかし、おいしいのかな?と疑問に思っていましたがFacebookで食べた方の評価が高くでびっくり。雑煮がスイーツとは、何でもありだなぁ~
さて、肝心の投票ですが、私は最後に食べた「しばた雑煮『極み』」へ。だって贅沢に素材使っていたもの!間違いない!と、思っていたのですが、結果は「準グランプリ」でした。
もうひとつの準グランプリに輝いたのは、サトウ食品の「炙・豚巻き鶏つくね雑煮」。インターンの学生と一緒に作った雑煮だそう。寒い中、学生さんが呼び込みがんばっていましたよ。うー食べてない・・・
そして、見事2014年の征夷大将軍を受賞したのは、新発田市のおひさまハートで愛LOVE♡from陽だまり苑が提供した「美味しさ極める、炙り越後もち豚の野菜てんこ盛り雑煮」。確かに行列できていたからなー。こちらも食べてない・・・
グランプリを食べていなかったのは残念でしたが、寒さに凍えながら暖かいお雑煮を食べるというのは、季節を感じられて良いものでした。空調の効いた、快適な施設で行なわれるイベントが多いですが、自然そのままの中でたくさんの人が集まれるイベントは貴重ですね。寒いからこそ「食べることで暖まる」という体の原理を改めて感じることができました。
来年が早くも楽しみです。
ライター 唐澤頼充(新潟のライター/リサーチャー)
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