北前船の寄る港として栄えた新潟は、海産物に恵まれた土地でもあります。そんな新潟では、「かまぼこ」や「しんじょう」など水産加工品の生産が盛ん。全国的にも有名な一正蒲鉾や伏見蒲鉾などは、かまぼこメーカーの売上ランキングにも入っているほど。それ以外にも、新潟には大小さまざまなメーカーがあります。
そんな、水産加工品メーカーが多い新潟で、気軽に食べられて、そして初めて食べる人はきっと驚く「しんじょう」を紹介します。と、その前に、「かまぼこ」と「しんじょうの」違いを知っていますか?
卵白だけを加えたものをかまぼこ、山芋と卵白を加えて練ったものを真薯というとされている。似たものにはんぺんがあるが、これはすり下ろした白身魚に山芋を加えて練ったもので、主に関東で食されていたものである。引用:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E8%96%AF
だそうです。ほぼ一緒ということで(笑)
絶品のしんじょうを食べられるのは、新潟駅や長岡駅、新潟の物産施設のぴあ万代、新潟市中央区本町などに店舗を構えている「竹徳かまぼこ」さんです。
竹徳かまぼこ:http://taketoku.com/
今回は、新潟市西区にある竹徳かまぼこさんの「新潟ふるさと村」店に来ました。
のれんに丸と竹徳と書かれたロゴが目印です。
普段、かまぼこやしんじょうと言うと、スーパーでパックを買う印象が強いかもしれませんね。竹徳かまぼこさんの店舗では、このようにできたての商品をテイクアウトすることができます。店員さんにお願いすると4, 5分で揚げたてを用意してくれます。
私のお勧めは断然「南蛮海老しんじょう」! 新潟では甘エビのことを南蛮海老と呼ぶんです。その南蛮海老がねりこまれたしんじょうがこちら。普通の海老しんじょうよりも40円プラスですが、迷わずこちらをチョイス。
「すぐに食べますか?」と聞かれ、はいと答えるとホットスナックのように串にさして渡してくれました。
しんじょうは、蒸して餡をかけて食べるのが一般的だそう。しかし、新潟の古町界隈の料亭では、素揚げしていただくスタイルが定着。竹徳かまぼこのしんじょうも素挙げしたもので、その表面はパリパリです。
油で揚げているからといって、油っぽいと言うわけではなくカラッと表面だけが固まり、中はふわふわ!その食感はまるでスポンジのようです。新潟に来た知人に食べてもらうと、ほとんどがふわふわの食感に驚きます。
そして、 魚の旨みと、南蛮海老の風味がお口いっぱいにひろがります。初めて食べたときには「これがしんじょう!?」と思うほどで、ちょっとしたお菓子のようでした。
おいしさの秘密は手間を惜しまない製造方法だとか。石臼を使ったりと昔ながらの製法にこだわっているようです。今度、取材に行ってみたいなぁ。
そんな竹徳かまぼこさんの南蛮海老しんじょうはまちなかの店舗で楽しめますよ!
- 本社工場店:新潟市中央区東堀前通11-1775
- ぴあ万代店:新潟県新潟市中央区万代島2-2ピアBandai万代島鮮魚センター内
- 本町店:新潟市中央区本町通6-1113
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新潟ふるさと村 鮮魚センターマリーン店:新潟市西区山田2307-1
- 新潟駅ビル CoCoLo万代店
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長岡駅ビル CoCoLo長岡店
参考:http://taketoku.com/author/taketoku/
せひ一度召し上がってみてください!
ライター 唐澤頼充(新潟のライター/リサーチャー)
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