この記事のライター みほてぃ(大学生)
最近ギャラリーに行った方、行ってないなぁと思う方、こんにちは。galleryJuusyaのみほてぃです。
今回は新潟絵屋さん http://niigata-eya.jp/ で行われている「しんぞう展」(しんぞうHP http://www.sinzow.com/news.html )にやって来ました。
「しんぞう展」
- 場所:新潟絵屋(国際情報大学古町キャンパスの正面入り口を左に曲がり、まっすぐ進むとあります。サークルKが目印です。)
- 新潟絵屋の詳細については、こちらのレポ「gallery Dorei “しょ”ってなんなん!?~ 華雪展 1~」を参考にしてください。
- 会期 7月2日(水)から10日(木)
作品を見てみると、ゆるくてくすりとする絵があったり、目玉がいっぱいあるような不気味な絵があったりと、いろいろな作品があります。これらはアクリルや墨で描かれています。
不思議な絵が多いので、もしかしたら「うーん、なんだか難しそう?」とか「よくわからないなぁ」と思ってしまう方もいるかもしれません。よくそれをマイナスに受け止める方がいますが、わたしはそう考えなくて良いと思っています。その“わからない”を感じ考えるのがおもしろいじゃないですか!しんぞうさんの絵にはふしぎな何かがみちみちている気がします。
わたしは見ていくと、ある不思議を感じました。
かわいらしい絵も、ちょっとこわい絵も、違う雰囲気なのに「あ!しんぞうさんの絵だ!」と感じることです。何故でしょう?
わたしは、きっとしんぞうさんの“不安”がどの絵からもにじみ出ているからなのだろうと思いました。
しんぞうさんにお聞きしてみると、実はそのにじみ出てくる感情は見る人によって感じ方が違うそう!“希望”など前向きな感情を感じ取る人もいるそうです。「見ている人のその時の心を反映しているのかもしれないですね」としんぞうさん。「具体的なことを描かないことで鏡の役割をしているのかも」ともおっしゃっていました。
同じ作品でも見え方や感じ方が本当に変わるのですね!もしかしたらわたしも、見ている時々で感じ方が変わるのかも??
みなさんは絵を見てどう感じますか?
それでは、気になった作品を紹介します。それは、こちら!
最初はこの丸が何なのか、わたしには全く分かりませんでした。それでタイトルをちらりと見ると、なんと作品名が“元気玉”ではありませんか!
「あまり元気な色ではないなぁ・・・」そう思いました。だって“元気玉”ってドラゴンボールのあれですものね。でも、現実世界の“元気玉”って、そういうものなのでしょうか?元気って明るい面だけじゃなくて、マイナスな部分もあって起こることであると思います。(というか人の行動とか感情は、一つの側面では語ることができませんものね)
だから、「この元気玉は“リアル元気玉”なのではないか」とわたしは思いました。
こうしたしんぞうさんの作品はどうやってできているのでしょう。
しんぞうさんは、「マイナスすぎるマイナス思考が源だ」とおっしゃっていました。
「私など存在しない方がいいのでは?など負のスパイラルに入ったとき、作品が生まれる」そうです。周辺に転がっているもの―波、夕日、貝殻、葉、ありの巣―から突然啓示を受け、今まで悩んでいたこと全てが吹っ飛び作品になるそう。
また、「人間は落ちた状況から上がるために無意識に何かを探しているのかもしれません。ニュートラルな状態に戻りたいために啓示を受けたい、と自ら欲しているのかもしれません。そういった生命力にも興味があります」ともおっしゃっていました。
これがしんぞうさんの“不思議にみちみちた作品”の源なのかな?とわたしは感じました。
いままで“不思議だな~?”と思っていた絵に、ちょっと何かを見つけてみる。その絵の感情や、考えなどなど…。きっと今までより自由に楽しく見られると思いますよ!
ギャラリー情報
新潟絵屋
- 住所:新潟市中央区上大川前通10番町1864
- TEL & FAX:025-222-6888
- 公式サイト:http://niigata-eya.jp/
ライター みほてぃ(大学生)
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