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ブラブラ歩いて新潟の魅力を再発見!「ブラニイガタ」に参加してみた

ブラブラ歩いて新潟の魅力を再発見!「ブラニイガタ」に参加してみた

この記事のライター 竹谷純平(フリーライター)

みなさまは「ブラニイガタ」というイベントをご存じでしょうか。

名前のとおり、新潟県内各地を多くの人と一緒にブラブラと歩き回り、様々な視点でまちの魅力を再発見しようというイベントです。

主催するのは、新潟市「NPO法人まちづくり学校」。まちづくりに携わる人材育成や活動支援を行うNPOです。

今回わたしは、5月に開催された西区でのブラニイガタに参加してきました。その様子をレポしつつ、どんなイベントなのかを主観でご紹介します。

「新潟砂丘西端コース」に参加!

 

今回わたしが参加したのは「新潟砂丘西端」コース。

サブタイトルには「日本一長い新潟砂丘の西端を踏破」とあります。

もしかすると「新潟市に砂丘なんてあったっけ?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

実は新潟には、北は村上市岩船地域から南は西蒲区角田山麓まで実に70kmもの砂丘がのびる、日本有数の砂丘地帯があるのです。

そのような新潟の気になる場所を探検するのがブラニイガタ。

その西端にあたる新潟市西区〜西蒲区を歩くのが今回です。

ガイドさんによるディープな解説

今回のスタート地点は「佐潟水鳥・湿地センター」

集合場所は新潟市西区佐潟(さかた)のほとりにある佐潟公園。

NPO法人まちづくり学校事務局長の山賀昌子さん

まちづくり学校事務局長の山賀昌子さんの挨拶からスタート。簡単なオリエンテーションを行ってから、さっそくスタートします。

ブラニイガタのポイントとして、その土地のことをよく知る方がガイドとして参加し、わかりやすく教えてくれるという点があります。

今回案内していただくガイドは、新潟国際情報大学の澤口教授。地形学がご専門。もうひとりのガイドは太田和宏さん。こちらは赤塚・佐潟の歴史ガイドを務めていらっしゃいます。

ということで、その道のプロによるディープな解説を受けながらの「地形」をめぐる探検がスタートします。

目指すは「気になる木」

今回たどるルート(澤口晋一教授制作「ブラニイガタ 新潟砂丘西端を歩く」より)

「あそこにある「気になる木」まで行きます」

と澤口先生が指さす先、はるか遠くには1本の大きな木がぼんやりと見えています。

ど、どこ…?

ありました!写真中央に小さく写っているアレです!

「この木何の木気になる木〜♪」というフレーズでおなじみ、某社のテレビCMがあります。そこに登場する大きな「気になる木」がありますが、たしかにそのような、傘のようなフォルムです。

この木のまわりに、澤口先生と太田さんが是非見てほしいというポイントがあるようです。

歩かなければ絶対にわからないことがたくさん

いよいよスタート。

資料を片手に、畑が広がる佐潟周辺の小道を進んでいきます。

最初は舗装された住宅地内の道路を通り、徐々に農道へと入っていきます。だんだんと冒険的な雰囲気になっていきます…!

道中、資料にも書かれている観察ポイントで何度か立ち止まり、土地に関するレクチャーを受けます。

(写真提供:澤口晋一教授)

例えば、こちら。一見、なんの変哲も無い砂地ですが、「地形境界」と呼ばれる場所なのです。

砂でできる海岸地形は、風によってできる砂丘と、波によって堆積する「浜堤(ひんてい)」のふたつに大別されます。その両方がみられるのは、かなり珍しいのです。

澤口先生によれば、砂丘と浜堤はまるで性質が異なるのだとか。

新潟国際情報大学・澤口晋一教授

えっ、こんな風景が広がっていたんだ!という純粋な驚きが連続しました。

実際に歩くと、想像以上に高低差があったり、「ここはフランスか!?」と錯覚しそうな広大な小麦畑が登場したり。

黄金の小麦畑!

筆者は新潟市西区在住なので、今回歩いた界隈へは何度か来たことがありました。しかし、車で通過するだけのことがほとんどでした(気になる木が気になったこともありません)。

これまで知らなかったことを知る、知的好奇心が満たされる機会であるのはもちろんですが、歩くことによって体感することがこんなに楽しいのか!と思ったのが正直な感想です。

知的好奇心が満たされまくる!

こちらをご覧ください。

「バルカノイド砂丘」「パラボリック砂丘」「バルハン砂丘」…。

何のことか一発で分かった方は、大学で地形学を専攻していたか相当なマニアに違いありません!笑

フツーの人は普段はまず目にしないような単語が続々飛び出します。「堤間湿地」という漢字の用語もありますが、まったく意味が分からない…。

しかしながら、澤口先生と太田氏の説明がわかりやすいので、ひとつひとつ「あ、そうだったんだ」と知識が増えていきます。これがまた楽しい。

たとえば、「パラボリック砂丘」。パラボリック(parabolic)というのは日本語にすると「放物線」です。海から風が吹き抜けることによって、まるで放物線のような形の砂丘ができあがります。

「こうやって砂地に風が吹くとホラ!」と、手にしているクリップボードに砂をかぶせ、ブワッとひと息!配布資料にあるようなパラボリック地形をあっという間に再現してくれました。

実にわかりやすい説明!

考えてみれば、新潟市西区から西蒲区一帯は、冬季に日本海から強烈な海風が吹くエリアです。海沿いの国道402号線を走ったことのある方なら想像しやすいと思いますが、今でも海風が大量の砂を吹き飛ばし、ときには道路まで達することもあります。

(写真提供:澤口晋一教授)

砂丘の稜線を越えると突然、切り立った崖が目の前に。

海風によって生まれたパラボリック砂丘。長い年月が経っているので、鬱蒼とした緑に覆われていて、普通に歩くだけでは気が付きません。単なる崖?なんて思ってしまいますね。

いつもなら見落としてしまいがちの地形にも、何らかの意味があるのです。

そして、ついに来ました!目的地の「気になる木」です。

この一帯は、新潟砂丘西端の地形でもとくに面白い場所なのだといいます。なぜでしょうか。

太田和宏さん(赤塚・佐潟歴史ガイド)

この一帯には地すべりが原因で形成された地形が見られるそうです。ちょうど「気になる木」があるところの周辺は、ダイナミックな地形変化が起こった場所なのだとか。

佐潟はかつて、まったく違う形だった!?

周辺の地形は、佐潟自体にも大きな影響をもたらしている

実は、地すべりは佐潟にも大きな影響を及ぼしていました。佐潟はかつて、長方形に近い形をしていたと考えられていますが、現在は西半分が細くなったような形をしています。

地すべりによって大量の砂が押し寄せたことによって、北岸の形が大きく変わってしまったのです。

「言われてみれば…」という気づきが多く、参加者のみなさんが「へー!」「すごい!」と一番盛り上がっていたのはここでした。

気になる木の一帯は、今回のブラニイガタのハイライトのひとつでした。

レアなスポットとの出会い

普段普通に暮らしているだけでは入ることのないような貴重な場所を歩くことができるのも、ブラニイガタの面白さなのではないかと思います。

「鷲山」からの眺望

たとえば、越後平野が広く見渡せる標高50mほどの山、「鷲山」。

付近を歩いていると、はっきり言って何の変哲も無い丘にしか見えない(笑)!でも、れっきとした名前がついた場所なのです。登ってみると、これがまた素晴らしい眺めで、良い意味で予想を裏切られました。

もっと新潟のことが好きになる

最大のポイントはコレではないかなと思いました。

本や新聞、WEBなどには新潟の情報があふれています。そんな時代だからこそ、自分の足で歩き、目で見て身体で感じるという営みが昔以上に重要になってくるのでは、と思いました。

人は当たり前に存在しているものについてはそれほど思いを巡らせないものなのだと思います。自分たちが当たり前に暮らしているこの新潟という土地が、いかなる成り立ちをしてきたのか。ちょっとだけ、そういうことに思いを馳せる、いい機会になると思います!

ちなみに、結構な距離を歩くというのもポイントかもしれません。今回は、佐潟周辺の砂丘をぐるっと一周したような形になりましたが、歩行距離は約7kmでした。運動するいい機会でもありますよ!笑

毎月開催しているので、興味を持たれた方は是非、まちづくり学校さんまで問い合わせてみてください。

満員御礼が続出している人気イベントなので、気になった方はお早めに!

イベント情報:ブラニイガタ2017

  • 主催者:NPO法人まちづくり学校
  • 事務局住所:新潟県新潟市西区青山5丁目8-22
  • 電話番号:025-201-9320
  • メール:info@machikou.com
  • http://www.machikou.com/

IMG_7860この記事のライター 竹谷純平(フリーライター)

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