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吉永小百合さんのCMでもおなじみ。 村上市「喜っ川(きっかわ)」さんに行ってきた

吉永小百合さんのCMでもおなじみ。 村上市「喜っ川(きっかわ)」さんに行ってきた

takeyaprof_bustupこの記事のライター 竹谷純平(フリーライター)

日本で初めて鮭の養殖に成功した村上には、数多くの鮭料理店が存在します。そのうちのひとつ、「喜っ川(きっかわ)」さんをご存知でしょうか。新潟県民には馴染み深い逸品である「鮭の塩引」をはじめ、100種類を超える鮭料理を取り揃える名店です。

JR東日本の「大人の休日倶楽部」のCMの撮影場所としても有名で、お店の前では吉永さんと同じポーズを取って写真に収まる方の姿が頻繁に見られるなど、観光名所のひとつともなっています。

店構えがまず凄い

IMG_2819到着してまず思ったのが、その店構えの美しさ。ここだけ切り取ってみると、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。

IMG_2822当然のように、吉永小百合さんと同じポーズをとってみます。写っているのは、にいがたレポ編集長・唐澤頼充氏(30歳男性)。絶妙に傾いた角度が良いですね。光っているメガネを外し、バッグを持っていれば完コピでした(?)。

IMG_2822_reちなみに「きっかわ」さんの字は、正式には漢字の「七」が3つ合わさった特殊な字で書きます。IMGP9475早速、お店にお邪魔して参りましょう。縦に長い店内には、所狭しと商品が陳列されています。IMGP9471鮭の酒びたし、鮭の焼漬けといった鮭料理以外にも、いかの塩辛、昆布巻きや「はらこ」の醤油漬けなど、とても豊富なラインナップ。これは、日本酒が飲みたくなりますねえ…!IMG_2855中には「鮭の生ハム」なんて商品も!これは珍しいです。初めて見ました。日本酒だけでなく、ワインにも合いそうです。伝統の料理だけでなく、新しい解釈の料理も作っているのですね。

独特の町屋づくりの店内

「縦に長い店内」と書きましたが、喜川さんのお店は、独特の「町屋づくり」をしています。ホームページによりますと、

喜っ川の町屋はうなぎの寝床のように細長く、村上の典型的な町屋の一つです。
店舗部分は、昔の座売りをしており、実際に川漁で使われていた細長い川舟がディスプレイ用に置いてあるのがお店の特徴です。店から奥に進むと、タイムスリップしたような茶の間や吹き抜けの天井、大黒柱に松の梁があらわれます。(味匠吉川ホームページより引用)

とのこと。

IMGP9470奥に進みますと、まさに!タイムスリップしたような空間があらわれました。縦に長い独特の茶の間には、見るだけでも歴史を感じさせる品々がたくさん。本当に、江戸や明治の時代に迷い込んだような錯覚をしていまいます。

圧巻!梁から吊るされた1000匹もの鮭

さらに奥には、驚くべき光景が広がっていました。それがこちら…

IMG_2823IMG_2826上を見上げると、視界一面に鮭、鮭、鮭…!縦長の町屋の奥までびっしりと鮭が吊るされています。その数、1000匹以上!まさに「圧倒された」という状態で、しばらく見入ってしまいました。IMG_2844暑い夏も、寒い冬も…約1年の間、こちらで乾燥と熟成が行われ、美味しい鮭料理になってくれるというわけです。町屋づくりの店内は、風が良い具合に吹き抜けるよう計算されており、村上の気候風土とあわせて「ここでしか出せない味」が出来上がりるそうです。

鮭の「ひらきかた」などに、村上独自の考え方が

IMG_2833ご案内していただいたお店の方から、村上という土地独特の風習を教えていただきました。それは、「お腹をすべて開くことはせず、真ん中は繋いだままにする」というもの。これは、鮭に敬意を示す村上ならではの考え方からきている習慣なのだそうです。これは、江戸時代に鮭の不作に苦しんだ際、村上藩士である青砥武平次(あおとぶへいじ)が深く鮭の生態を観察した結果、「鮭には回帰性がある」ことを発見。それをうまく活かし、増殖につなげることができ、村上が繁栄するきっかけとなったそうです。

それに感謝し、「鮭に切腹させるかのようなことをしてはならない」と、腹をすべて開かず、真ん中だけ残すことで敬意を表したとのこと。作法を重視する武士の世に、そうした配慮をするということは、本当に最大限の敬意を払ったのだと思います。

また、「若い鮭」と「年をとった鮭」に大きな違いがあるということも教えていただきました。

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若い鮭

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年をとった鮭

違いは一目瞭然。顔つきが全くと言っていいほど違います。とくに、顎の鋭さ。鮭というのは、メスよりもオスが何割も多い、競争の激しい生き物なのだそうです。その中で、川と海を何度も行ったり来たりして強敵を打ち負かしてきた鮭は、このように立派な姿になるのだといいます。1匹1匹をよく観察し、可愛がるかのように接し、感謝の意を込める。村上ならではの鮭に対する接し方を垣間見ることができました。

筆者は新潟生まれ、新潟育ちですので、鮭の塩引きなどの料理は小さい頃から親しんできました。しかし、いやはや…まったく知らない話ばかり。これまで以上に鮭に感謝し、美味しくいただかなくてはならないと思いました。喜っ川さん、貴重なお話をありがとうございました。

最後に

IMGP9493

町屋再生プロジェクトで「町屋づくり」に生まれ変わったクリーニング屋さん

いかがだったでしょうか。ちなみに、旧城下町の町屋づくりの建物を多く残す村上では現在、今回紹介させて頂いた喜っ川さんを中心に、古くからの町屋づくりの建物の保全・外観修復を市民の手ですすめる「町屋の外観再生プロジェクト」も展開されています。

美味しい鮭料理に舌鼓を打った後は、風情溢れる町屋を見て歩くというのも楽しいものです。ぜひ一度、村上へ遊びに行ってはいかがでしょうか。

お店情報

味匠 喜っ川(みしょう きっかわ)


takeyaprof_bustupこの記事のライター 竹谷純平(フリーライター)

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