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柏崎市高柳の自然と遊ぼう!自然で学ぼう!「こども自然王国」入国のすゝめ

柏崎市高柳の自然と遊ぼう!自然で学ぼう!「こども自然王国」入国のすゝめ

※この記事は3月10~12日に柏崎市高柳町で行った“田舎Iターン留学・にいがたイナカレッジ”とのコラボ企画「地域を書く合宿」の参加者が、合宿中に作成した記事です。

たまにはうちの子を自然の中で思いっきり遊ばせたいな。そんな思いのある親御さんにおすすめのスポットがあります。新潟県柏崎市高柳地区にある「県立こども自然王国」です。全国には子どもを遊ばせることができ、子どもの健康や能力を向上させることもできる「大型児童館」と呼ばれる施設が20ほどありますが、その中でも宿泊もでき、野外でも遊べる施設は全国でも3つしかありません。そのひとつが新潟県の山沿いの小さな地域にあると聞くとびっくりしませんか?

人口1400人弱の高柳地区の中でこども自然王国の年間利用者はなんと8万6000人、宿泊者は7000人にも上ります。何故これほど多くの人がこども自然王国に訪れるのか。今回、地元に暮らしていながら今まであまり自然王国について知らなかった筆者が改めてその魅力を聞いてきました。

豊かな自然が遊び場であり学び場!来るたびに全く違う体験を楽しめます

こども自然王国の館長を務める中村和成さん曰く、「こども自然王国が他の児童館とは違う1番の魅力は子どもを自然豊かな場所で遊ばせることができる点」とのこと。自然王国では年間通じて100を超える体験プログラムがあり、館内だけでなく高柳の山や川、林などで四季ごとに様々な体験ができます。自然王国にとって、高柳の自然全てがフィールドであり、学びの場であり、遊びの場でもあるのです。

こども自然王国の館長・中村和成さん。遊び心満載の話口から察するに、子供の頃はきっと「ガキ大将」だったのでは?

相手が自然である以上、同じ体験プログラムでも同じことができるとは限りません。中村館長おすすめのプログラムは冬季限定の『雪上ハイク』。雪国必須アイテム「かんじき」を履いて、冬の野山を散策します。この時、運がよければ雪上でうさぎのおしっこを発見することもあるそうです。冬の終わりの時期のウサギのおしっこはオレンジ色をしていて、さらに臭いを嗅ぐと意外にもフルーティーな香りがしてくるのだとか。春が近づき、雪から植物の新芽が顔を出し始め、この「新鮮で良い物」だけをウサギが食べているほんの僅かな時期だけ、おしっこが甘い香りになるそうです。そんなウサギのおもしろい生態を雪の上を歩きながら体感的に学べてしまうなんて他ではなかなかできませんよね。

田植え体験プログラムでは、稲の苗を植えるだけでなく、オタマジャクシのいる田んぼで泥んこになって遊ぶこともできます。

高柳町は、冬は場所によっては3mを超える積雪量になる豪雪地帯。思いっきり雪遊びができるのも魅力のひとつです。

プレイリーダーはガキ大将!?子どもの「学び」や「遊び」を徹底サポート!

子どもの遊び場所がだんだんと少なくなっている昨今。できれば子どもを自然豊かな場所で遊ばせたいけど、親は遊ばせ方がわからない。子どもは子どもで、連れてこられたけど何をしたらいいの?というようなこともあると思います。そんな時は自然王国の「プレイリーダー」にお任せください。子どもたちと一緒になって高柳の自然の楽しみ方を教えてくれます。例えば『にんにんツアー』。自然王国周辺の林に繰り出し、草花の匂いだけ嗅いでそれと同じ草花を見つけ出すゲームや、周囲の音を聞き分け、カードに記入し、ビンゴゲームのように埋めていくゲームなど、忍者のように五感をフル活用した遊びをプレイリーダーが中心となって子どもと一緒に行っています。「プレイリーダーは、子ども達と一緒になって遊びながら、遊び方を教える、昔の『ガキ大将』なんだよね」と、中村館長。指導者でなく「ガキ大将」というのがポイントです。

プレイリーダーの梅田貴仁さん。子どもたちからは「梅ちゃん」と呼ばれ、親しまれています。

また、高柳地区には紙漉きや、わら細工、笹団子作りなど地域の誇るたくさんの匠がいます。そんな素晴らしい匠たちから直接指導してもらえるとしたらうれしいですよね。実は自然王国では地域に伝わる技を体験し、子どもたちの豊かな感性を引き出すようなプログラムも用意してあります。

例えばわら細工。匠のお母さんは単にわら細工を教えてくれるだけでなく実際にわらを赤ん坊の出産の時に敷き藁にした話など生活に密着した話もしてくれるため子どもたちに大人気です。

プレイリーダーの一人、梅田貴仁さんは「プレイリーダーはガキ大将でもあるし、時に地域の匠と子どもたちをサポートする裏方になることもあります」とプレイリーダーが地域と子どもをつなぐコーディネーター的な役割も担っていると話してくれました。自然だけでなく、地域の魅力も楽しく学べる児童館って他になかなかないんじゃないでしょうか?

工作体験プログラムの材料には自然王国付近から採ってきた木の実も。工作しながら植物の名前も一緒になって覚えることができます。

子どもが変われば大人も変わる!? あえて子どもから目を離してみる勇気

お母さんがいないとさびしいというお子さん、子どもが心配で心配でちょっと目を離しただけも不安になる、という親御さんはいらっしゃいませんか?

年4回ほど行われるガルルキャンプ。これは小学3年生から中学3年生を対象とした、子ども達のみが参加できる体験プログラムです。親御さんは参加することはできないので、親元を完全に離れて過ごすことになります。中村館長曰く、「キャンプでは親御さんには子どもたちと一歩離れた位置で見守ってほしいから」。

キャンプでは、子どもたちはグループに分かれ、協力しながら様々な課題をクリアしていきます。でも、子どもたちだけでやって怪我とかは心配じゃないでしょうか?「自然王国側の落ち度で大けがをさせてしまっては取り返しがつかないので安全管理には細心の注意を払っていますが、走って転んで擦りむいたとか、こどもが自分でやってしまった怪我についてはしょうがないというか、そういう危険があるんだということを学んでもらう、気づいてもらうことも大切だと思います」と梅田さん。

ガルルキャンプではかなづち、ノコギリの使い方もグループで協力しながら楽しく学ぶことができます。

体験を終えた子どもたちの親御さんからは「以前に比べて外で遊ぶことが多くなった」「積極的に仲間作りができるようになった」という感想も。「子どもは親元を離れた時に、ものすごーく成長するんです」と、中村館長。キャンプの前後では見違えるほど成長する子どももいるそう!今まで不安で子どもから目が離せなかった親御さんも、勇気を出してキャンプに参加させたら、わが子の成長を感じ、お子さんを見る目も変わるかもしれません。

自然王国自慢の食堂「もりもり亭」。出されるお米は高柳産コシヒカリ100%。子どもたちと大人たちの憩いの場にもなっています。児童館としては珍しくアルコールの提供もあります。

今回の取材を終えて一言、「おもしろそうじゃないか、こども自然王国!」。未だ独身の私ですが一緒に遊びたくなりました。

筆者自身、高柳の豊かな自然の中で育ち、親からブナ林でのブランコやターザン遊び、雪山でのそりすべりなど色々な遊びを教えてもらいました。その体験が今、大雪にも負けず、夏の暑さも受け入れ、自然の変化を「楽しむ」という考えかたにつながっていると思います。

皆さんも、自然と地域と共にこどもの豊かな感性を育むこども自然王国で、かけがえのない経験をしてみませんか?

こども自然王国の案内
  • 対象となる国民
    こども自然王国の約束をまもる0歳~18歳までの児童と、こどもの心を忘れないやさしいおとな。
  • 一般開館時間
    午前9時~午後5時
  • 休館日
    月曜日(ただし祝祭日の場合は翌日に振り替え)
  • 入国について
    国民の入国(入館)は無料です。団体でこども自然王国をご利用される方は事前にご連絡ください。
  • 注意事項
    ※こども自然王国は基本的にセルフサービスとなっております。
    ※館内は禁煙です。タバコは屋外所定の喫煙所をご利用ください。
    ※館内への飲食物のお持込はご遠慮いただいております。
    ※お持込によるゴミはお持ち帰りください。
  • お申込み、お問い合わせは
    〒945-1505 新潟県柏崎市高柳町高尾30-33
    TEL:0257-41-3355 FAX:0257-41-3515
  • HP:http://www.garuru-kururu.jp

ライター:小林抄吾
高柳町出身。県外での仕事を経て、5年前にUターン。現在は家業の門出和紙を継ぐべく修行をしながら、「門出田代べとプロジェクト」の一員としてもピザ焼きや地域通信「べとプロだより」の発行など仲間と楽しみながら活動しています。
『門出田代べとプロジェクト』facebookページhttps://www.facebook.com/kadoide.tasiro.betoproject/

 

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