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佐渡市宿根木~しなしなまち歩き~ しなしなまち歩き第2弾。

佐渡市宿根木~しなしなまち歩き~  しなしなまち歩き第2弾。

この記事のライター 北 三百輝(きた さんびゃっき)

お待たせしました。小木町しなしなまち歩き(http://niigata-repo.com/play/post-1262/)の第2弾、宿根木地区のしなしなまち歩きのレポートをする。

佐渡で一番好きな場所はどこかと聞かれたら私は迷わず宿根木と答える。宿根木には他の場所にはない独特な雰囲気がある。

そういえば今度のJR東日本の「大人の休日倶楽部」のポスターには吉永小百合が宿根木の三角屋の前に佇んでいる姿が写っている。今回はその場所にも行って来た。

なお件の大人の休日倶楽部CMはこちら。

さて前回レポートした小木町から西へ約4kmほど行ったところに宿根木はある。

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途中、シュロの木が点在していた。南佐渡の温暖な気候を象徴しているかのようだ。

宿根木。小木町の更に西に位置するこの小さな集落には古い木造の家屋が密集していて中は迷路のようになっている。まるで町全体が一つのテーマパークのようになっているが、ここは歴とした住宅街で、ちゃんと人が生活している。

入口前には車が20台ほど止められる無料駐車場がある。車を降りていざ町の中へ。

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駐車場。この日は観光バスも停まっていて県外からの旅行者で賑わっていた。吉永小百合効果か。

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ちなみに駐車場から大通りを挟んですぐ向こう側は海。潮風が気持ちいい。

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入口の様子。別世界への門。

最初の路地からしてもうヤバい。この狭まった空間に挟まれていると東京の下町に来たような錯覚に陥る。左右の家々からはテレビの音や咳払いなど住民のかたの生活音が聞こえてくる。その音を聞いて始めて「ああ、ここはテーマパークじゃないんだ」と気づく。

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最初の路地。その独特な雰囲気に圧倒される。

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古風な消火栓を見ていると昭和の時代にタイムスリップしたかのように思えてくる。

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緑色の外壁の郵便局。宿根木の家屋はほとんどが焦茶色なのですごく目立つ。

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町の中を小川が流れている。水は澄んでいて小魚が気持ち良さそうに泳いでいる。川は集落を出てすぐ外にある海にそそがれている。昔はこの川で洗濯ものをしたのだろう。洗い場の形跡が残っている。

橋を渡ると「塩」の看板が目に入って来た。ここが有名な「三角家」と呼ばれる家で、吉永小百合が立って写っているのも実はここである。

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塩の看板がかかった「三角家」

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ほらここ。

さてこの三角家、有料で内部の見学ができるようになっていた。大人一人300円でガイドの人が内部の案内をしてくれる。実はこの家、平成18年まで深沢さんというおばあさんが一人で住んでいた。塩の販売と新聞とヤクルトの配達をして生計を立てていたがご高齢になり一人暮らしが難しくなった段階で息子さんが住む大阪に移住され、その後お亡くなりになったのだという。

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三角家一階内部。部屋の隅の角度がほぼ60度。

ガイドの人に「この三角家は空き家になってしまいましたが、他の(宿根木の)家の住民の方々は観光シーズンだけとか、ある特定の期間だけここに住んでいてシーズンオフになると別の場所で暮らしていたりするんですか?ここに住んでいると助成金が市から出てるとか?」と聞いたら笑われた。

「みな一年中宿根木で普通に生活してますよ。助成金なんて出てませんよ」とのこと。

いかん、どうも私はいまだにテーマパークのイメージが抜けていないようだ。

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しかし三角家内部の図面まで作成されているではないか!テーマパークだと思ってしまうのも無理はないと自己弁護。しかし本当に三角形の形をしている。

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三角家二階部分。中央の部屋の間取りが一階よりも広くとらていた。深沢さんが生前使用していた物品などが展示されていた。

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階段は急なので降りるときは注意が必要。

さて三角家を後にして吉永小百合スポットを激写。彼女はちょうど「塩」の看板の下あたりに立っていた。そういえば三角家のガイドのおばさんは吉永小百合が撮影に来たときのエピソードを教えてくれた。

当然のことながら吉永小百合が来るという事前アナウンスは一切されておらず、住民も誰も知らなかった。だが厳重警備体制が敷かれ大勢の撮影スタッフが路地を歩き回っていれば、さすがに住民もその様子に気づく。中には吉永小百合本人を見たという人もいたという。見た人の話では、やっぱりもの凄く奇麗だった、とのこと。そりゃあそうだろう。

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三角家の吉永スポット。ここで写真撮影をする観光客の多いこと。私もその一人だが。

さてお昼時だったのでどこかで昼食をとることにした。実は三角家から10歩ほど歩いたところに旨いパスタを食べさせてくれる店がある。それがこの「茶房やました」だ。

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茶房やました。シックな外観。お店でありながら周辺の一般家屋と完全に同化している。ここは京都か。

中に入るとすぐ左側にレジと厨房がある。厨房からはニンニクの良い香りが漂っていた。右手に下駄箱があり、そこで靴を脱いでから客席のほうへ。客席は一階と二階にある。

この客席がまたおもしろい。なんと客席のテーブルはたらい舟をひっくり返して赤く塗装を施したものが使われている。そのたらい舟が一階に一つ、二階に二つ置かれていて、客はそれを取り囲むようにして座る。とうぜんこういう形式だから相席になる確立は非常に高くなる。

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たらい舟テーブル。そしてそれを囲む座席。

たらい舟の中央にはメニューや観光情報パンフレットなどが置いてある。中には「旅人一語」というものも。来店した客が思い思いのコメントを手書きで書けるようになっている。

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旅人一語。

さてメニューを拝見。パスタの種類は豊富だ。

エビとキノコのクリームスパゲッティ、鶏もも肉と野菜のクリームスパゲッティ、4種のチーズのクリームのタリアテッレ、サーモンのクリームタリアテッレ、ズワイガニのトマトクリームスパゲティ、やましたナポリタン、牡蠣とほうれん草のオイルスパゲッティ、サザエのスパゲッィ、などなど。

どれも旨そうだ。ぜんぶ制覇するには宿根木に何回足を運ばなければならないのだろうか。

悩んだあげく、4種のチーズのクリームのタリアテッレと海老のトマトクリームスパゲッティを注文。飲み物はホットコーヒーにした。ほどなくして料理が運ばれて来た。

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4種のチーズのクリームのタリアテッレ。チーズが非常に濃厚で赤ワインが飲みたくなる。

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海老のトマトクリームスパゲッティ。海老が殻付きのまま入っている。コクがあってトマトの自然な酸味が感じられる。

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パスタを食べ終わるとホットコーヒーとシフォンケーキが運ばれて来た。ケーキがサービスで付いてくるとは!

ケーキを食べながらコーヒーを飲んでいると30代半ばくらいの夫婦が「たらい舟」の向かい側に店員の案内で座った。彼らが注文を終えた時点でこちらから話しかけてみた。

てっきり島外からの観光客かと思いきや佐渡市両津からの客だった。旦那さんは長岡市に単身赴任中で土日に佐渡に帰ってくる生活を送っており、今日もこれから16時の船に乗って赴任先に戻るのだという。そうか、きっと小木航路、直江津経由で帰るんだな。お気をつけて。

さて茶房やましたを出て再び町中をうろうろ。いや、しなしな。

集落の外れにある坂道を登って行くと宿根木全体を一望できる場所に出た。

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坂道。

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宿根木を上から見下ろす。海がすぐそばにあるのがわかる。

海を見ていたら、茶房やましたのひっくり返ったたらい舟でパスタを食べたのだから、今度はひっくり返っていないたらい舟でビールを飲んだら面白いのではないかと思いつき、矢島・経島のたらい舟乗り場に行くことに。

~経島・矢島のたらい舟乗り場~

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たらい舟乗り場には立派な造りの案内所が建っており、そこで乗船チケットと缶ビール1本を購入。乗船代は大人一人500円だった。

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案内所。

さて船着き場からたらい舟にいざ乗船。ところがたらい舟の舟底に足を付けた瞬間に海中にダイブしそうになる。これは怖い。とてもじゃないがビールなんて飲んでられないと思った。

しかしそれでも船頭さんの言う通りに座る位置などを微調整するとなんとか安定してきた。

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これがひっくり返っていないたらい舟。中央の四角形の箱は底がシースルーになっていて海底を覗けるようになっている。

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船頭のお姉さんが座る場所をちゃんと教えてくれる。

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不安定ながらも、ようやく缶ビールを開ける事ができた。

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左手にビール、右手にカメラ。で経島にかかる赤い橋をバックにポーズを決める。

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船頭のお姉さん。「皇太子殿下やGacktもここに来たんだよ」と話す。

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経島・矢島に乾杯。

10分ほどしてたらい舟はもとの船着き場に戻った。もう慣れたと思っていたら舟を降りるときもまた海中にダイブしそうになった。

たらい舟は乗るときと降りるときだけちょっと気をつければあとは問題なく海上の散歩を楽しめる優雅な乗り物だ。船頭の人が言うには普通の舟よりもたらい舟のほうが波に強いとのこと。

 

さて宿根木とたらい舟のレポ、いかがだっただろうか。小木地区はこれからが観光シーズン本番だ。吉永小百合効果もあってきっと多くの観光客が日本全国から訪れることだろう。夏には鼓動の祭典、アースセレブレーションもある。

佐渡にきた際にはぜひ小木地区にまで足を運んでみてほしい。きっと小木にしかないものを見つけることができると思う。

スポット情報

ライター 北 三百輝(きた さんびゃっき)

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