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「石油の里」の菩提寺山山頂から、新津への愛を叫ぶ。

「石油の里」の菩提寺山山頂から、新津への愛を叫ぶ。

この記事のライター 尾崎美幸(新潟NPO協会/月間農家編集部)

新緑眩しいこの季節、梅雨の合間を縫って新津にある『石油の里』を擁する菩提寺山に登ってきました。(合間と言っても新潟市はとんと雨の無い梅雨ですが)

登山をする、なんて言うと登山好きかと思われがちですが、ただの「自然好き」です。むしろランニング並みに疲れる登山は敬遠したいところ。ですが、山の空気や緑独特の匂いは、媚薬のように私を虜にし、薄れる前に体に取り入れておきたい。そんな想いや衝動で、吐きそうになりながらも山へ向かいます。

今回も例外ではなく、友人を迎えに行く道すがらも胸の内は不安でいっぱいでした。超スローペースで登る私。(何せ標準登山時間が1時間程度の山を1.5時間かけて登ります。)友人の足手まといにならないか、友人の「気にするな」の声も半ば右から左へ抜けると言う…。

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でも行きます。それで良いのです、多分。山と言う媚薬は、それだけの力をもってして私を誘います。

今回登った菩提寺山は、標高248M。いくつか登山口があり、ひたすら緩やかなコース、起伏のある木の階段の多いコースなどを歩きます。私が行ったのは緩やかなコースでした。アスファルトの道は次第に狭くなり、後に砂利になります。道の脇に生える草も、次第に木が多くなっていきます。その中に、キイチゴを発見しました。しかも黄色です。「地元の登山者は割と食べるんだー」と、菩提寺山近くに住む友人が教えてくれました。キイチゴは見るばかりで、食べたのは初めてでした。小さな粒々が一つの房になった不思議な形の苺。口に入れると、粒が弾け甘酸っぱさ広がりました。グミを食べている様な不思議食感!山で気軽に食べられるお菓子に感動しました。今の時代、自然の物をスッと口に入れる事はあまりないので、その事に対する感動もひとしおです。

山頂付近まで行くと、突如として私有地にあたりました。そこには樹のテーブルとイスがあり、そのテーブルに犬と猫が並んで居ました。写真ではたまに見る、異種の動物の組み合わせ。実際にはあまり見ないので、それだけでも動物好きの私には力の源になったのですが。

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この2匹、とにかく仲良しさんなのです。そして人が好きらしく(特に犬の方が)、私達を見付けると尻尾をぶんぶん振ってきました。牙を剥き出しにしているので「近づいたら吠えるタイプかも」と警戒したのですが、距離を詰めても尻尾ぶんぶん。手を出すとすぐに舐めてきました。顔を近づけると顔も舐めます。猫はそこまで愛想は良くないですが、撫でると気持ち良さ気な顔をしました。

この時点で山頂まで15分の距離。「元気出たー!」と張り切って歩き出しますが、休み休みのペースには変わりありません。キレずに付き合ってくれている友人の我慢強さに頭の下がる想いでした。

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そして山頂到着。248Mと言えど、なめてかかれない絶景が目の前に広がりました。山の周辺は田んぼによる緑の絨毯が拡がり、それと山の合間を縫うように町が点在しています。「あそこ辺りは五泉で、あっちは横越かな?」と話しながら確認する新潟の地形。田んぼの多さから、改めて新潟が農業の「まち」だと感じました。情報発信の分野で農業に関わる私にとって(市民活動の範囲を超えませんが)、この景色は倖せな景色以外の何物でも無く、とても愛おしく感じる物でした。

ちなみに緑は「生命の復活」の意味があるそうです。自殺率が全国的に高いと言われる新潟ですが、本当は生命の色に溢れた所なんですよ。(冬は大抵雪で白くなっちゃうけど。白は白で「リセット」の意味があるから、これは緑の「復活」の意味に通じます)

下山は、起伏のある木の階段コースを歩きました。つくづく「こっちで登山しなくて良かった」と感じる道でしたが、登山らしいのはこちらの道でした。道の脇には「石油の里」らしく石油の掘削機が点在していました。こちら、平成8年まで実際に稼働していたらしいです。「平成8年何てついこの間じゃん!」と思いましたが、もう18年前なんですね。

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日本のエネルギーを支えた新津。改めて向き合うと、凄い土地です。

近年は「新潟市中心部に近いベッドタウン」として人気のある新津ですが、自然と歴史に溢れる土地です。名物三色団子もおすすめの土地。ぜひ、一生に一度は訪れて頂きたい場所です。


尾崎美幸ライター 尾崎美幸(新潟NPO協会/月間農家編集部)

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