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まるでシチューのような濃厚スープ!「ラーメン・猪や」で黒とんking(新潟市中央区)

まるでシチューのような濃厚スープ!「ラーメン・猪や」で黒とんking(新潟市中央区)

この記事のライター 北 三百輝(きた さんびゃっき)

新潟市中央区関屋にあるラーメン店・猪やに行って来た。美味いと評判だということくらいしか予備知識は無かったが、飲んだ翌日、昼近くまで寝て起きたときの空きっ腹は「猪やに行きなさい」と私に語りかけてきた。

西区の自宅から車を走らせること15分、関屋にある「猪や」に着いた。時刻は午前11時20分頃。なんとこの時間からすでに店外には長蛇の列が!

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並ぶか並ぶまいか悩んだが、空きっ腹が「並びなさい」とおっしゃったからには仕方が無い、並ぶことにした。車を店の隣の駐車場に停めて最後尾に。

これが大きな間違いだった。列は一向に進まず、風が強くて恐ろしく寒い。途中でアラレも降って来た。これはもう堪えられない。もう諦めて帰ろうかという気持ちが強くなって来たが、前に並んでいる客層をよく見ると何だか若い学生のような人ばかりでお互い知り合いらしく、冗談の言い合いが始まっていた。そんな中私一人だけが部外者で、情けなくも寒さに負けようとしていると考えると、なぜか彼らの目も気になり始めて「意地でも並び続けなければ」という妙な自意識が高まり、私をその場に踏み止まらせた。

店内からはThe Offspringの“The Kids Aren’t Alright”が結構な音量で外にも漏れ出ていた。いや漏れているというか、もろに外に向けて流されているかのような大音量だ。パンクロックがガンガンと流れる店の前で地蔵になりながらひたすら寒さと孤独に耐えていると店内から髪を金色に染めた全身黒づくめのおっかないお兄さんが出て来て、外に並んでいる客(たぶん常連の学生たち)をからかいながらタバコをふかし始めた。お兄さんの服はあちこちが豚の背脂のようなもので汚れていた。

とんでもない店に来てしまったのではないかという不安が私の頭をよぎったことは言うまでもない。

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並び始めて40分、足先まで冷えきったところでようやく店内に入ることができた。店内は白い湯気が立ちこめていて視界が遮られる。外の寒さとのギャップでカメラレンズも曇る。ようやく落ち着いて店内の様子が見渡せたが…。
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1、2、3、…、席が全部で8席しかない。そして席のすぐ後ろの通路に待ち客が立っている。なんだか舞台を後ろから鑑賞する立ち見客のようにも見えて異様な盛り上がりが感じられる。

そう思っていたら先ほどのおっかない店員さん(というか店内の立ち位置から見て店主だな)がおもむろに肉をバーナーで炙り始めた。
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まさに光と肉のページェント。そして店内にも外と同様に響き渡るパンクロック。すべてが尋常ではなかった。客層も若く、ラーメン屋というよりはライブ会場のような雰囲気だ。

こういう敷居の高い店は個人的には東京・三田にある「ラーメン二郎」以来だった。

しかし席についてからの注文の仕方は至ってシンプル。メニュー表に書いてある名前をただ口で言えばOKだ。「ニンニク入れますか?」とか難しい質問をされることも無かった。
IMG_0141こちらがメニュー表。湯気で曇ってしまった!

さてこの日は本日限定メニューの「黒とんking」というものがあった。説明文によれば通常メニューの「黒とんこつ」のスープを濃い目にし、厚切りチャーシューを載せたもの、ということだったので迷わずそれを注文した。

なお、この店の方針として平日は細麺、土日は太麺を使用している。細麺の場合は替え玉が可能だが太麺の場合はそれができないので多めを食べたい人は予め大盛り以上を注文する必要がある。大盛りは数段階あるので注意。

さて座席に座ってもすぐ後ろに立ち客が立っていて何だか見られているようで落ち着かない。平静を装って待っていると、注文した「黒とんking」なるものを女性店員が座席まで通路を通って運んで来てくれた。満を持して頂くことに。
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まず厚切りチャーシューのビジュアルがヤバい。これは先ほど店主がバーナーで炙ったものに違いない。

ではスープから。こ、これは。こんなスープは初めて飲んだ。濃厚過ぎてスープというよりもシチューのようなねっとりとした舌触りだ。そこに真っ黒いマー油の焦げ味が絡んできて食欲をそそる。

麺は超極太。うどんか!とツッコミを入れながらガツガツいくと、やや柔らかめの太麺から茹で汁の水分が放出され濃厚シチュースープのねっとり感を若干中和してくれる。でもこのスープならば麺は太麺より細麺のほうが合うのではないだろうか。平日の細麺も試してみたくなった。

厚切りチャーシューはビジュアル通りのインパクトで強烈な脂肪がどてっ腹に炸裂した。こってりジューシーにキメたいときは最適なラーメンだ。

食しながらも店内の様子(というか店主の様子)を観察した。店主は意外に気さくな感じで、常連客を見つけるとあれこれ話しかけていた。若いカップルが会話もせずに本を読んでいると、店主がその様子を見てこんなことを言った。

「あのさ、君ら二人のことだからオレが口出しすることじゃないかもしれないんだけどさ、君らなんにも喋んないんじゃ一緒にいる意味無くない?w」

他にも店内にスーツを着た客を見つけるとこう言った。

「あのさ、前から気になってたこと聞いていい?何でスーツ来てるの?w」

どれも笑顔でおどけた感じで言うので決して嫌みではない。それはそうと話しかけられなくて本当よかった!

さて気軽な気持ちで来た割には色々と濃い(スープも人も)店だった。私が行った時間帯(日曜昼)だけの印象だが、客層の9割は若い学生でその男女比は半々くらい。なんか久しぶりにすげー場違いなところに来てしまった感があったけどラーメンとかぶっちゃけすげーイケるんで、今度行ってみなよ。(若者言葉がうつった)

店舗情報
  • らーめん・猪や
  • 025-231-7759
  • 新潟市中央区信濃町8-12
  • 平日 11:00~15:00/17:00~スープ切れまで 土・日・祝 11:00~21:00
  • 定休日 水曜日

 北 三百輝(きた さんびゃっき)

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